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BBTクローン再生計画(9)全国に「変な店」のネットワークを作りたい

「文化」というのは「この世に無くても生きてはいけるが、あれば人生がちょっと楽しくなるもの」だと思います。
つまり必需品ではない「嗜好品」で、そういうものは社会にゆとりがないと売れません。
だから、社会にゆとりがあれば文化は元気になるし、その逆だと衰退するわけです。
それを裏付けるように、バブル崩壊後は目に見えて「文化的なもの」が減っていきました。

バブル前夜の「景気は良いが、まだ国民が拝金主義には走っていない時期」は、私から見ると「日本が丁度良い具合に文化的な時代」でした。
「読んでも何か得するわけではない本/読まなくても日常的に何ら困ることのない本」だとか「聴いたからって特に癒されるわけでもない音楽」みたいな「変なもの」が当たり前の顔で流通していて、それを楽しめる「シャレの分かる国民」が一定数いたのです。
「変なもの」を扱う「変な店」も都内のあちこちにあって、そういうスポットを当時の私はお遍路さんのように巡っていました。

しかしその後の景気乱高下(バブル全盛→バブル崩壊)の中で「儲からない店/儲けられない店」は都内ではやっていかれなくなり、私の心を躍らせるスポットは目に見えて減っていったのです。
私の脳裏には「在りし日の変な店々の姿」が焼き付いています。
そられの跡地の多くは現在はタピオカ屋みたいな流行りモノ店になったりしていますが、もはや東京にああした面白スポットが復活する余地はないでしょうね。

私のBBTクローン再生計画では、「文化的だった東京の象徴」である「変な店」の復活もしていきたいと思っています。
駅の近くにそうした店がポコポコある光景ってすっごく楽しいって思いません?
ネットを見てると大都市圏ではわずかながらも存在している様子ですが、その流れが大都市圏外へと広がってくれたらいいのになぁ~。
ウチの近くにもできてくれたら絶対に通います!
ていうか、私も今度は「やる側」にまわってみたい!!!

画題「こんな町が全国にできたら楽しいだろうにな~」

変な店


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