【依存症雑記】アラサー専業主腐のゲーム観

少しでもソシャゲ界隈に歩み寄る気持ちを持つために、ツイステッドワンダーランドを無課金プレイしている申見アキです。息子のこども新生活で実にドタバタであった。

「ウマ娘 プリティーダービー」という、今年新しくリリースされたゲームが人気だというネットニュースが流れてきた。そのニュースがステマであろうとなかろうと、国内大手のCygamesから出ているという事もあり、ダウンロード数も伸びているそうだ。実際に競馬場で活躍した名馬たちを美少女化したもので、馬を育成してストーリーを進めたりするらしい。競馬作品=みどりのマキバオーだったアラサーの私は「ふーん、時代ですな」とぼんやり思った。

私は幼少期を西船橋で過ごした。そう、あの中山競馬場のすぐ近くである。有馬記念ともなれば街ごとざわつき、休日には大型バルーンのトランポリンが出て、夏には楽しい花火大会も開催される。
ゆえに競走馬には縁があり、賭ける賭けない以前に、馬という実に美しい生き物を、親の趣味にかこつけてかなり近くから見てきた。動物界のボディービルアスリートでもあると思う。
ヘアスタイルの如く、鬣(たてがみ)を整えてあると思いきや、とてもかわいい靴下を履いていたりもする。ゆたりゆたりとパドックで歩いて魅せ、ひと度走り始めれば、比喩でなく煌めく毛流れ、慄く筋骨隆々の四肢。そんなロマン溢れるアイドルホースとジョッキーを相手にベットする遊戯は多くの人を魅了する。

それが、このコロナ騒ぎで外出自粛、人が集まるイベントは軒並み中止と来た。勿論場内も制限の対象になってしまったという。遊戯産業、公営競技界隈も青天の霹靂だったであろう。なにしろ昨日まで褒めそやされたこういう場所から自粛警察の格好の餌食となり、槍玉に上げられるのだから。

Twitterでは、私のこのアカウントである以上、ギャンブル依存症家族の方とも繋がり易い為よくお話を頂戴する。仕事終わりになかなか家に帰らないと思ったらパチスロ打って帰ってきてた、生活費が滞っている、遊ぶ金欲しさにネットで借金を作った、競馬で何万すってきたか分からない、指摘すると暴言が酷い…等、もう聞いているだけで悲しくなってしまうお話だったりする。
自助グループで対話療法、自認行動療法も出来るのだが、おおかた初動するのは依存症に纏わる実害に悩む家族であり、依存症当人が自分の意思でそこへ出向く迄には相当の時間を要する。

酒、タバコ、博打、女のつまみ食いがコロナで出来ないから○○に現金をブッ込む。薬物は勿論ゲームやスマホやネットがそんな「捌け口」となってしまわないように個人が気をつけなければならない。
脳内快楽物質や、下半身の言いなりになるなということだ。

正直、夫のゲーム仲間やそのゲーム自体の特性に、かなり精神を蝕まれてしまったとは思う。受けたストレスが強すぎて穿った見方しか出来なくなりそうだったが、初めの頃の連載にも記した。
ゲームが全て悪いわけではない。
自由と自分勝手を履き違えたり、優先順位を間違えたりせずに、誠意の見える生活さえ回すことができるなら、隙間時間にゲームをするくらいどうと言うことではないのだ。

子供がいるなら尚更将来の為に貯金や子育てに積極的に取り組み然るべき事をすべきだし、現実を見据えて節度を持った行いが出来て初めて隙間時間ができると私は考えている。

課金も長時間プレイも、信用とお小遣いが有り余っている人が、人に迷惑をかけずにすれば良い。
親となった今は、課金した石で何が出るかわからない水溶性のガチャを回して一時のドーパミンを啜る事よりも、子育て費用や教育充実や子供とのおやつをよりおいしく楽しむ方が価値のある時間を過ごせていると思う。
乞食、貧乏プレイ、無課金は雑魚と言われようが、沢山のウマ好きを見て育った私には蛙の面に水。そうしたデジタルコンテンツに関する財布の紐は、手綱のごとくぎっちり結んでおくつもりである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?