アンニュイ

6月1日
図書館に本を返しに行ったあと、家電量販店に向かう。バリカンを購入。そのあと本屋に立ち寄り、バカボンドを立ち読み。 
コンタクトの洗浄液を買いに薬局に行った後ペットショップに寄る、ショーウィンドウのなかで二匹の犬が寄り添いあうように寝ていた。一匹がもう一匹の背中にあごを乗せて、スヤスヤ。
やっぱり犬は可愛い

夜は、みぞれ鍋。みぞれ鍋は、雪鍋、雪見鍋とも言われるらしい。大根おろしが雪のように見えることから。誰が最初に名付けたのだろう。言語感覚がとても優れているように思う。

6月2日
暑い。もう夏だ。
耐える必要はないのだけど、夏になると毎年いかに暖房をつけずに過ごせるかという勝負をしてしまう。不毛な我慢比べ。勝てたためしがない。勝つということは、次の季節の訪れまで一切エアコンをつけないということだから。

6月3日
1年弱放置していたアフィリエイトサイトをいじる、寝る間も惜しんでパソコンと向き合い莫大な時間をかけた割に、今は過去の産物
お昼にセブンイレブンの「炙り焼きさば御飯」を食べた

安価な上に抜群に美味なり、ダイエット食としても有能なので人に勧めたい。天気予報では、先週までこの日は雨だったが、嘘のように晴れる。しかし風が強い。風が強いと眼球が干からびるので勘弁してもらいたい。
散歩をしていると学生が、はしゃいでいた。色とりどりの声がパッと弾けて、すぐに夕方の空に吸い込まれていった。

6月4日
夜の空白。よる23時から24時までの就寝前。自分という存在がひどくあいまいになる。思いつくままに、1700字くらいの物語をつくる。明日朝起きても、おもしろいと思えたらいい。いやそんな日はこない。

6月5日
いつもの事だがぼんやりとした1日を過ごす。やったことといえば、寝て起きたくらい。あいも変わらず風が強い、嫌になる。寒暖差がおおきい。昨日はあんなに暖かかったのに。
Timmy Trumpet & Savageの「Freaks」という曲を繰り返し聞く。日本語の曲は余計な事を考えてしまうのでめったに聞かない。

6月6日
本屋にて『僕の名はアラム』を購入。探していた本。Bookoffなのに調理器具や衣類、自転車まで取り扱っていた、そうでもしないとやっていけないのだろう
オシャレな都会の本屋に堂々とひとりで入れる日は来るのだろうか。

短めの話を思いついて、スマホにメモした。結末をどうするか迷う。書いているあいだはやはり楽しい。デトックスみたいな効果がある。

19世紀のフランスの小説家
アンドレ・ジットのこの言葉に救われる思いに。
「幸福になる必要なんかありはしないと、自分を説き伏せることに成功したあの日から、幸福がぼくのなかに棲みはじめた。」

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