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栄冠輝く魂の親満ツモ 三浦プロが三度目の正直で十段位

 三度目の正直で悲願の十段位を獲得しました。

 日本プロ麻雀連盟・三浦智博プロが2023年10月8日(日)に第40期十段戦で優勝しました。

 三浦プロは今季まで3年連続決勝に進出。一昨年に荒正義プロ、昨年には魚谷侑未プロに敗れ、あと一歩のところで栄冠を逃しています。

 捲土重来で臨んだ今季の決勝。安定した打ち回しを見せ、総合ポイントで1位をずっと守り、優位な戦いを進めました。

 ところが、最終戦(12回戦)で近藤久春プロに逆転され、2位に落ちて迎えた南4局の親。三浦プロは魂の親満ツモの一撃を決め、もう一度1位に浮上。リードを守ってビッグタイトルを獲得です。

 最終戦は近藤久春プロ、浜野太陽プロ、魚谷侑未プロ、三浦智博プロの並び順。

 三浦プロが劇的な一撃を決めたのは南4局です。

 南4局を迎え、ここまでの総合ポイントは近藤100.7、三浦95.6、浜野23.3、魚谷-0.8。

 最終節を迎え、総合ポイントで2位に100ポイント弱の差をつけて1位だった三浦プロ。最終戦のオーラスを迎え、5.1ポイント差でまさかの2位に転落しています。

 ラス親で逆転しようと、三浦プロの表情から闘志が伝わってきました。

 三浦の配牌。まずまずの手です。

 三浦プロは2巡目に一萬をツモり、「123」が視野に入ってきました。

 3巡目に一萬を重ね、あがりやすさを優先して浮いているドラの9索を外しました。

 5巡目に3索をツモって6索を切りました。次に1索や2索を引き入れれば、狙いの三色にまっしぐらに向かえます。

 6巡目に2筒、7巡目には急所の二萬を引き入れ、イーシャンテンです。

 三浦プロが8巡目に5索をツモった手牌です。

 場に4筒が3枚、1筒が2枚すでに出ていました。

 三浦は萬子の「八九」のペンチャンターツを残し、3筒を外しました。

 この判断がずばり的中です。9巡目にペンチャンの七萬をずばっと引き入れ、カンチャンの4索待ちで聴牌しました。

 三浦プロは「123」の三色への手変わりを待ち、黙聴に構えました。

 そして、12巡目に待望の2索をツモ。1索・4索待ちでリーチしました。

 三浦プロの山から牌をツモる手に力がこもります。

 三浦プロは15巡目に高めの1索をツモ。リーチ・ピンフ・三色・ツモの4000オールです。

 三浦プロは近藤プロを逆転。総合ポイントの1位を取り返し、逃げきって優勝しました。

 何度も何度も打ち返されて届かなった十段位の座。魂のこもった闘牌で最後に劇的なあがりを決め、ようやく勝ち取りました。

 三浦プロに拍手を送りたいです。

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