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【総監技術士二次試験(ハードルの超え方、くぐり方)】3.筆記試験

<摘要>
・合格論文の記述レベル(広さ、深さ、流れ)の体得が重要。
・回答用紙をアンケート回答用紙にする。
・総監的問題解決パターンを用意しておきましょう。
・試験開始直後30分の訓練を積み重ねましょう。
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3.1.構成と内容

総監筆記試験(必須科目Ⅰー2)の設問の最後には、「論文を評価する際、考察における視点の広さ、記述の明確さと論理的なつながり、そして論文全体のまとまりを特に重視する」という記述がなされています。私なりに解釈するに、どのような内容をどの程度の広さ・深さ、そして流れで回答すれば合格レベルに達するかの当たりをつけること、これが筆記対策としては何よりも重要と思います。
この当たりをつけるには、合格論文・模範論文を入手して研究するのが近道と思います。私の知る総監模範論文の入手先としては、先ずはSukiyaki塾のHP。非常に有益です。この他、電気総合誌オームの10月号にも毎年載ります。私は機械部門で専門分野が発電関連でして、オーム10月号の模範論文で取り上げられる論文テーマが比較的自分の業務に近いことが多かったので、これを参考にさせてもらい、どの程度の内容をどの位の深さ・広さそして流れで書けばいいかを検討しました。

なお、総監試験は、平たく言えば、色々な制限はあってもバランスよくそつなく業務をこなしつつ、自組織を強化したり、リスク予測や対策をしながら、事業を継続する”技術”の試験です。なので、総監部門の専門科目(機械とか電気電子とか建設とか)によらず、模範論文は参考になると思いますので、参考になるものは取り入れた方がよいと思います。

とはいえ、”深さ・広さ・流れの当たり”を文章で説明するのは非常に難しいです。ですので、以下に構成(つまり章立て。広さと大きな流れ。)と、内容(各構成への総監的問題解決パターンの落とし込み。深さと広さ、そして小さな流れ)に分けて私の得た知見を紹介させて頂きます。

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