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分散しているつもりでも、実は分散されていないポートフォリオ

投資は分散が大切だ。だからS&P500よりオルカン。そう考えている人でも、分散されていないかもしれない。


日本円の比率が高い

今年から始まった新NISA。積立投資でコツコツやっている人も多いだろう。そこでS&P500より分散されているということで、オルカンを選んでいる人も多いと予想する。

だがそれは、株式投資の投資先が分散されているだけで、投資資産は分散されていない。なぜならまだ銀行に日本円がたんまり残っているからだ。日本円を持っているということは、日本円に投資しているということであり、今後円高を期待しているということだ。

生活資金のために日本円は必要だが、それ以外を分散投資するというのであれば、日本円は適当ではない。つまり、銀行預金の比率が多く、オルカン少しというのは、分散されていない。円安になれば日本円の分は目減りしていく。

日本円は意識しなくても勝手に入ってくる

分散の1つとして日本円というのも、選択肢のひとつだ。(投資対象として良い悪いは別として)だが、日本のサラリーマンであれば、日本円は意識しなくても毎月入ってくる。なんならこれからもなにか特別な事業がない限り、ずっと入ってくるだろう。

なので、日本円をポートフォリオに組み入れるという意識は不要で、ドルとかオルカンとか債権とかそういうものに投資しておくべきだ。

私も日本円は毎月勝手に入ってくるので、8割ぐらいはドル建で持ってる。ドル直接とか、米国株式とか、S&P500とかだ。

リスク資産&現金も分散

分散と聞くと、なにやら難しそうだ。純金やら債権やらも組み入れる必要があるように聞こえる。だが、オルカン+現金でも、ドル建て+日本円という分散にはなっている。日本円だけだと分散されていなように感じるが、もし円高になった場合は、日本円の価値が上がり、買えるものが多くなるだろう。

私はこのリスク資産+現金のシンプル分散にしている。ちょっとだけ純金もあるが、ほんの少しなのでないのと同じだ。私はいろいろな金融商品をこねくり回すよりは、シンプル分散でいいと思っている。

特に個人レベルの資産では、特にそう思う。億単位の資産があれば、1%が大きいのでそれなりの管理は必要だと思うが、個人レベルでは分散したところで、それぞれ数%は、いって数十万円なので、あまり意味を感じない。

それよりは、いつ投資していつ現金化するか。それだけに集中したほうが最初はいいように感じる。私の資産はまだ同年代上位だが、まだ十分に多いとはいえないので、インデックス投資ほったらかしという戦略はしばらくとる予定はない。

チャンスがきたらリスクを取って、下がると思えば引き上げる。同時に、S&P500へのつみたて投資も種を蒔くように静かに継続している。

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