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AI時代でもオルカンよりS&P500の理由

私はオルカンよりS&P500推しだ。これからのAI時代でも、S&P500のほうが有利な理由。


アメリカ以外がAIの基盤にならない

エヌビディアを始め、マイクロソフト、AMDなどAI関連はアメリカが首位だ。かつ、AIと相性がいいというか必須プラットフォームのクラウド事業は、マイクロソフトとAmazonでやっぱりアメリカだ。

まだAIは黎明期と考えているが、今後成長するにしても、アメリカ以外の国が牽引するとは思えない。よってAIを導入するときの基盤は、今後もアメリカ企業が独占することになる。

どのように発展するにしても、どの国がAIを利用するにしても、アメリカへ支払うことになる。つまりこれからも、アメリカ企業が潤い続け、成長する。

アメリカ以外の国はAIに理解を示すか

AIというとまだまだ生活へ浸透しているとは言えない。近い将来、小売などの生活に密着するローテク企業でもAIが導入されるだろう。AIはただ考えて結果を出すだけのシステムなのだから、これをどのように使うかというのは、個々の企業次第ということになる。

いわゆるソフトウェア的な部分なのだが、これがとても難しいだろうなと思っている。

まず、未知のAIをどう活用するかとか決めなくてはならないし、それをどういう形にするかというのも決めなくてはならない。企業で導入するにしても承認を得る必要があるので、理解される必要がある。

また新たなAIを活用した新たな企業も出てくるだろう。それらの企業が精一杯挑戦できる土壌も必要だし、資金を融資する仕組みも必要だ。

AI基盤はアメリカだが、それを活用してなんとかするというのは、どの国のどの企業にもチャンスは有る。しかしながら、上記のような「企業が成長する仕組み」や「人」が揃っているのはアメリカが一番だと思っている。

まったくの偏見だが、インドで同じことをしようとするとカースト制度で嫌がらせを受けたりそもそも実現できないのではないかと思っている。そういう野心に溢れた人は、アメリカへ行く。結果として、アメリカが発展するということになる。

日本ですらマグニフィセント・セブンに相当する企業が出ないのに、インドで出るわけがないという仮説だ。

人口が多いのは決め手にはならない

世界の人口が増え続けるのだから、オルカンというのは短絡的だ。たしかに消費者が多いのでそれに提供する企業が儲かるのはわかる。しかしもう人がアナログで物を売る時代ではないので、なんらかのシステムが介入する。

そのシステムが動く仕組みはすべてアメリカへと通じることになる。人口が多い国で売上が上がるのは、BtoCで薄利多売のビジネスだ。その売上は結局システム利用料としてアメリカに献上されることだろう。

例えばUNIQLOは、アマゾンかマイクロソフトのクラウドサービスを使っている。我々が服を買うとその一部は、アマゾンかマイクロソフトへ流れることになる。

アメリカ以外の国がシステムを作ればいいのだが、もうほぼ不可能である。

よって世界経済は成長するが、その成長の基盤になるのはアメリカであり、結局S&P500のほうがパフォーマンスがよくなるということになる。

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