損をする個人投資家の考え方
ここ数年で投資を始める人が多く、また自分の意見をインターネットで発信できるようになった。個人投資家がどんなことを考えているのか、参考にしている。このヤフーニュースの記事もそうだが、コメント欄も間違えた知識で投資をしている人が多いように見える。
逆にポジションを取れば勝てるのか
円安ドル高なのに、円を買ってドルを売った男性。結果的に、円安トレンドの逆のポジションを取った形となり、1,000万円損をした。損をした逆のポジションを取れば、1,000万円の利益が出た。理屈ではたしかにそうだ。しかし、この男性はそれでも損をしていたと思う。それはポジションの操作をしなかったからだ。円を買ったポジションでも、為替介入で円高になったときに決済すれば利益を出せた。逆に、ドル買いのポジションでも、為替介入で狼狽売りしてしまったら、大損になる。要は安く分割で仕込んで、利食いも分割で行うという、ポジションの操作をしなかったから負けたのだ。
FXはたしかに怖い
私もFXの経験はある。これまた20年ぐらい前だ。当時はレバレッジ規制がゆるく、100倍とかもあった。さすがに100倍かけたことはないが、10倍ぐらいはレバレッジをかけていた記憶がある。最初はいいのだが、損をするとゲーム感覚になってしまう恐ろしさがある。資金がなくてもレバレッジを上げれば、また勝負できてしまうのだ。私は結局、損をしてやめた。FXはたしかに怖いが、レバレッジ1倍なら現物と同じである。FX=レバレッジ=危険という認識があるようだが、レバレッジ1倍であれば何ら問題がない。
決めつけるのもよくない
「今は円安だから」と決めつけるのもよくないと思っている。私は米国株を買いたいから、ドルが必要なだけだ。円安だからドルを買って利益を出そうとしているFX組とは違う。たしかに今は強い円安トレンドだが、いつまでも続くとは思っていない。いつか終わりが来る。そのことを忘れて、レバレッジをかけてドル買いしているといつか大損をして退場することになるだろう。決めつけて慢心して、利食いや反対ポジションを取ることを怠ることが最も怖いことだと思っている。
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