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「ひょうひょう」ができるまで その34

2019年4月1日
前の日(というか当日の早朝)3時半あたりに寝たのであまり寝れず、しかも若干興奮してたので体調が少し怪しくて心配だったがとりあえず私と彼女は着替えて荷物の準備をした。
荷物は
・漫画に登場した立体三点
・絵の入ったポートフォリオ
くらいなのでまあ軽いけど少しかさばるので立体の入った段ボール箱を台車に乗せてガタガタと運んでいった。
ポポタムでの設置作業は13時から。
移動中も
「月曜日の夜にオープニングとか人は来るかな…?来ても三人くらいだとおもうんだ」
などと彼女に不安をこぼしていた。
目白についてファミリーマートで炭酸水とモンスターエナジーを買った。
普段そういうエナジー系ドリンクは買わないけど今日は飲まないとちょっとキツイかもという予感がして「元気の前借り」として買うことを自分に許した。
ポポタムに着いて大林さんに挨拶して早速持ってきた絵や荷物をの梱包を解いて広げた。

大林さんと相談しながらどの絵をどの辺りに飾ろうか、などを大まかに位置を決めて貼り作業に入った。
正直そこまで何かトラブルのようなこともなく割とスムーズだったようにおもう。
私は漫画の原稿を等間隔で貼っていき、反対側の壁には過去のドローイングや水彩、アクリル画などサイズがバラバラのものを彼女に好きに任せてランダムに散らすような感じで貼ってもらった。
入って正面の壁には少し大きめの色鉛筆の絵を並べた。


ミネシンゴさんからメールが入る。
オープニングパーティー用に差し入れで提供していただく三崎のベーグルなどのおやつが作るのに時間が押しててポポタムに着くのが14時半すぎになってしまいます、とのこと。
途中で、表紙の見開きの絵がサイズが大きめでどう飾ろうかなと思っていたら大林さんが奥から額を出してきてくれてそれに入れたらいい感じだったが、そのあとで「表紙のラフもあるんですよ」と見せたら「あ、これ面白いから一緒に並べて入れましょう」と言ってくれて並べて入れたらとてもいい感じになった。
ラフと完成を一緒に入れるととても面白い。
作者の思考が見えるような感じでいいな、と思った。

(この図像はポポタムのTwitterアカウントより引用させていただきました)

この日、ポポタムのショップは通常営業だったがギャラリー部分はこんな感じで設営作業をしておりまだ人は入れない状態だった。
予備校時代からの友人K君がきた。
彼はオープニングの時間に来れないからせめて単行本を買いに昼間に行くね、とメールをくれていたので設営作業途中だったけど少し絵を見てもらったりした。
が、この時点ではまだポポタムには単行本はなくて当日にアタシ社が単行本を持ってきてくれる、とのことだった。
なので申し訳ないけど単行本がまだ届いてないんだ、と話してたらちょうどその時ミネシンゴさん、三根かよこさんが到着した。
「お待たせしました!」と元気よく飛び込んできて単行本の入った包みをどんどん運び込んできた。
すごくいいタイミングだったので早速包みを破いて一冊K君が買っていってくれた。
間に合ってよかった、とホッとした。

おまけのステッカーも届き、これでひとまず展示に必要なものが揃ったのだな、とホッとした。

沢山の単行本が届き机の上にどんどん積み上げられた。その積まれた本を大林さんが少しずつずらしながら螺旋状にしていって、その手際の良さに感心しながらぼーっと見ていた。
螺旋状に積まれた本と立体を組み合わせて並べて面白い感じになった。

なんかそういうことをサッとやってのけるところがすごいなぁ、と彼女と感心しっぱなしだった。私だったら思いつかなかったなーとか思いながらギャラリーの中をぼんやり眺めていた。
三崎からもってきてくれたベーグル等のおやつ類も沢山あってすごく可愛くて華やかだった。チーズやツナが添えられてておいしそうだった。

開始の18時まであと2時間ほど。

(続く

※明日の更新でこのシリーズは最後です

#エッセイ #ひょうひょうメイキング
#漫画

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