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「ひょうひょう」ができるまで その⑦

2018年9月3日
「たたみかた」が発売されて様々な人たちの感想とかをネットで読んだりして、その中に私の漫画の感想などもたまにあったりして好意的な反応で嬉しくなる。
実はたたみかたに描いた漫画「きんき」は出来上がってから出す直前まで本当に面白いのかなんなのか自分でわからなくなって出来上がって文字を入れてからもかなり悩んで出すのがすごく怖かった漫画だった。漫画を描いてて出すのが怖いと感じたのはこれが初めてだった。それでも今読み返すとすごく好きな漫画だと思える。今まで描かなかったような
テーマに踏み込んだからできた漫画だった。

単行本用に描き下ろしの漫画のプロットが出来上がった。18ページのドタバタしたもので特に何か注文とかはなかったので自由に考えたらドタバタしたものになった、なってしまった、ような気もする。
三根かよこさんに大まかなプロットだけ伝えて作画に入ります、と連絡した。
この時点ではまだ収録作の順番などは決めていない。
このやり取りをしてる時、ものすごい台風が来ていた。
しかし展示とかの準備などの兼ね合いでこの18ページが完成するのが10月の下旬までかかるとはこの時点では思っていなかった。
記録では9月20日にペン入れを始めていた。

その間に10月5日から9日まで京都に行ってた。トランスポップギャラリーでブックギャラリーポポタムの発行した漫画誌「誰が夢」に参加した作家の展示が行われるので展示の設営、オープニングに出るために京都に旅行に行った。トランスポップギャラリーは初めて行ったが前から好きな作家の展示をよくやってて憧れの場所の一つでもあったので展示ができてギャラリーのオーナーともたくさん話せて京都も観光できて季節も穏やかでとても楽しかった。

デザイナーのnatsuさんにもまだ動いてもらうことがないのでひとまず待機してもらっていたが、10月16日に三根かよこさんから「そろそろ装丁やプロモーションについて打ち合わせしていきましょう」というメールが来た。その時点で描きおろしの漫画は残り4ページ。京都旅行に行ったために少し予定より遅れていた。

まだnatsuさんとミネ夫妻は直接会ってはいないので打ち合わせを都内で皆で顔合わせのためにやりましょうとちうことになり10月の23日に渋谷で会うことになった。

これに向けてどういう本にしたいか素材感やイメージ、そういったものを揃えるために自分の本棚とかをいろいろ見てそのイメージとなにか近いものを選ぶことを始めた。
アタシ社のほうからは「表紙はハードカバーはどうでしょうか」という話が出ていたが、僕は漫画はハードカバーだと少しめくりづらくて、気軽にパラパラとめくって読んでいく感じと離れるような気がしてた。
そんなことや色々頭の中にぼんやりあるイメージとかを思い浮かべながら本棚を見て取り出して選別を始めた。
(続く

#エッセイ #ひょうひょうメイキング
#漫画

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