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日記をつけていた話

大学2年~4年生の約3年間と、社会人3年目の約1年間、ほぼ毎日日記をつけていた時期がありました。

なんとなく始めて3年続いた

大学の3年間はロルバーンのLサイズ(A5よりちょっと小さいやつ)に手書きで書いていました。今思うとマメですね。

自分一人に向けたものなのでまあ適当なもんですが、読み返すと本当に自分で書いたのか疑わしいくらい忘れている内容ばかりでウケます。

どこに行った、誰と会った、何を食べたとかの事実の記録も「あったな~」となり楽しめるのですが、やはりそこでどう感情が動いたか、その場にいる過去の自分は何を思ったか、そういった記録が他ならない自分の言葉で残っているのが日記の面白いところだなと思います。

続いた理由

ありきたりですが、書けない日があっても気にしないことが大事でした。
1~2行書いて終わる日もザラでしたが、それでヨシとする適当さが良かったのだと思います。

あとは、書いてあったら嬉しいこと、反対に嫌な気持ちになること、これらを確認しながら定期的に読み返すことが効果的でした。

よくイライラしたことはストレス発散に書くと良いと言ったりしますが、個人的には読み返すとまたイライラしちゃうのであまり勧めません…

マイナスの感情では、悲しかったけど忘れたくないこと、悔しかったこと(+反省点など)を意識的に書き残していました。

読み手としての自分の好みがわかってくると、書く時もそれを意識するようになります。当たり前ですが読み返すと楽しいと感じることが多くなり、結果として書く時のモチベーションも持続しやすかったです。

終わった理由

就職して忙しくなり、学生時代から3年続いた日記は途絶えました。
新卒で入社した会社では希望外の配属となった上、業務量も内容もそこそこハードな日々。幸い人間関係には恵まれていたので、「めちゃくちゃキツかったけど共に頑張る仲間がいた部活」みたいに今となってはやや美化された思い出となっていますが、当時は苦労しました。

忙殺される中で消し飛んだ記憶は数知れず、週一でもいいから日記つけておけばネタの宝庫だっただろうにとちょっぴり後悔です。

転職活動を機に再開

社会人3年目、転職活動の記録を残そうと思い日記を再開しました。今はあまり使っていないのですが、この時はEvernoteに書いていましたね。

転職活動については当時の業務の引継ぎが辞めるタイミングでうまく回るように逆算して各案件のスケジュール組み、且つそれまでに転職先で必要な資格を取得しておく等、かなり計画立てて準備・実行していましたが、正直キツすぎて最後の方は限界ギリギリでした。

目の回る忙しさの中、内定連絡が来て「やっと終わる!!」と嬉しかった瞬間はよく覚えているのですが、職務経歴書の書き方に悩んでたら朝になってたとか、面接で何を聞かれて何を答えてどう思ったかとか、細かい部分は意外とふんわりした記憶になってしまっているんです。
日記を見返すと残っているので、転職の相談を受けたとき等、残しておいて良かったと思いました。

全く転職に役立つ情報ではないですが、内定が出た日、ご褒美としてハーゲンダッツクリスピーサンドのキャラメルクラシックを買って食べた事が記されていました。今でも共感できるので、自分の感覚の変わらなさ、ハーゲンダッツの偉大さ笑、過去のがんばった自分への愛おしさを少し感じました。

達成した経験と喜びは自己肯定感に繋がりますが、その当時の感情をライトに再体験できるところが面白いですね。過去の自分の努力・その時の志に恥じないように、今をまた生きようと襟を正すこともできます。

砂のような時間

齋藤孝さんの『読書力』という著書に、好きな一節があります。

本来は過ぎ去って跡形もなく消え去っていってしまう砂のような時間が、しっかりと本という形でそこに凝縮されて残っている。
その安心感がうれしかった。
『読書力』(齋藤孝)

本の魅力を説いている中での一節だったと思いますが、世にある文章に広く当てはまる感覚ではないでしょうか。個人的な日記もまた然りです。

ほんのひと匙ずつでも、流れゆく砂から自らで掬い上げたものが文章という形で残っていると、積み上げてきた経験や感情が確かにあったものだと自信が持てます。この安心感が嬉しくて書いていたんでしょうね。

今後

転職後、また忙しさに甘えて日記を途絶えさせてしまいました。
現在はDay Oneに細々つけていますが、個人的にあまりしっくりきておらず、毎日書くこともできていません。
デジタルが手軽でいいのですが、続きやすく、振り返りやすい、何か良いツールはないものか…おススメの記録ツールがありましたらぜひ教えてください。

これからも、今の自分の思考・感情を、未来の自分にちょっとでも届けられたらなと思います。

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