見出し画像

雑誌にまつわるエトセトラ

BRUTUSのイベントがあるということで肥後橋のgraf studioへ行ってきた。

スタンダードブックストアのインスタの告知で知ったのですが、告知を見てそうそうたるメンバーに「こんなイベントが行われるなんて…絶対面白いやつ…!」とこの時点でドキドキしていた。私は布教したいオタクなので、興味がありそうな友人へも声をかけて一緒に行くことに。
スタンダードブックストアのトークイベントには何度か足を運んだことがあって、毎回とても面白い話をたくさん聞かせてもらえるので、今回もどんな話が聞けるのか、遠足前の小学生並みにワクワクしていた。


graf studioへは前に訪れたことはあったが、今回はバスが登場していたのもあり、遠目からも分かりやすいうえに特別感もありいい雰囲気になっていた。
今回のイベントは、「あしたのベストバイ」「BOOK BUS」「BOOK BAR」「BBQ BAGUETTE SAND」の4つの企画があり(詳しくは上記のインスタの詳細を)、私が行ったときはバゲットサンド以外の企画が行われていた。

BOOKBUSは、バスの中と外のスペースにBRUTUSのアーカイブがずらっと並べてあるのが壮観だった。BRUTUSはこれまで興味のある特集のときに読んでいた程度だったが、昔から現在までのものを見ていくと、本当にバラエティ豊かな特集のラインナップで、そのときどきの流行や時代を感じさせるものもあって、まさに日本のカルチャー史のアーカイブとでもいうべきか…。なんとなく眺めているだけでもとても興味深いページが多かった。
お気に入りの表紙の写真を投稿するとステッカーがもらえる企画も行われていて、私も投稿してステッカーをゲット。

graf studioの2階ではBRUTUS×grafの「あしたのベストバイ」「BOOK BAR」が行われていた。


また同会場ではスタンダードブックストアによる選書企画も行われていて、「2024年、大阪で定番にしたい本」がテーマということで、知っている本でもそう言われてみると「そういう視点もあるのか」と発見になった。ポップもあわせて展示されていたので、それぞれのコメントが読んでいて楽しかった。

そしていよいよBOOK BARが…、これって始まってるんかな?と思ってしまうくらいのゆるさでごく自然に始められていた。むしろそれがいいと言える良さもある。
せっかくなので淡路島のクラフトビールを。ラベルを見るとお米も使われているようで、うまく言えないが、普段のビールとは違ったやわらかい味わいでおいしかった。
2杯目にはワインをいただいたのですが、後でうっかりこぼしてしまい、内心テンパってしまったが、優しい他のお客さんとスタッフさんに助けられて申し訳なさと有り難さでさらにテンパりでしたが、ワインはほんとにおいしかったです。銘柄メモっとけばよかったな…。

BOOK BARが始まってしばらくしてから、スタンダード中川さんとゲストのみなさんでトークイベントも行われた。
こちらもすごくゆるい感じで行われ、中川さんを中心にざっくばらんと話される雑誌や書店の話、ときには脱線もしつつ、ときには話も振られてドキドキしたが、すごく興味深い話をたくさん聞けてとても嬉しかった。

どく社さんについては、名前はなんとなく知っていたものの、正直なところあまり詳しく存じていなかったので、今回のトークでどく社や多田さんのいろいろなお仕事の話を聞けてとても参考になった。トーク時にいただいたフリーペーパーも面白そうで、登場する面々のお名前を見て「この方が…!」とたびたびなってさながら進研ゼミだった(これ進研ゼミでやったやつ現象)。

またイベント中に、どく社の多田さんが私の隣に座られた際に話しかけてくださったのが内心めっちゃ嬉しくて、脳内がちいかわ状態になってしまったが…こうやって話せるきっかけがあるのもこういうイベントならではだなあと思った。(多田さんありがとうございました…!!)

Meetsの松尾さんのお話もかなり興味深い話ばかりで、あんまり具体的に書くとあれなので詳細は控えますが、私が前から気になっていたトピックについても話されていて、雑誌について改めて考えるいい機会になった。だいぶ前から出版不況とは言われているものの、雑誌ならではの面白さとかアプローチ方法とかあるなと思っていて、そういうこれからの可能性を期待したいなと思える話だった。


イベントから帰ったあと、ふと1000号って改めてすごい数字だな…と改めて考えていた。調べてみたら、1980年に創刊されて、そこからずっと今まで作り続けられてきたらしい。そう思うと本当にすごい。
雑誌や新聞もそうだが、定期的に刊行されている媒体って絶対的な締め切りが存在しているので、BRUTUSのような多種多彩な特集を組まれてるものを月2回のペースで発行され続けていると思うと、ものすごい努力の結晶なんだろうなと想像できる。

私は昔から本や雑誌、ひいては紙や印刷が好きで、とにかく好きなものに携わりたい一心でこれまで印刷や出版に関わる仕事をしてきたが、とにかく奥が深い世界で知らないことがまだまだたくさんある。今はいわゆる編集にあたる仕事をさせてもらって2年目に差しかかろうとしているところだが、正直なところなんとなくのイメージは掴めてきた気はするものの、先輩たちのような立ち回りにはまだまだ追いつけなくて、まさに七転び八起きのような日々を過ごしている。
とくに自分と直接的なつながりはないものの、遠くどこかでは繋がっているようなところもあると思うので、いつか私も「編集してます!」と言えるように明日からも頑張ろうと思った。


おまけ
雑誌のイベントということでこれを…と思ってNEWTRALCOLORの特典でもらった袋を持って行ったらこの袋ことを聞かれることがあって、持って行ってよかったと嬉しくなった。