隆起するアートの存在、作家の主体性
作家の主体性というものは時代とともにどう変化しているのだろう。写真の業種によってはカメラマンの主体性を消す事に意義がある場合もあるが、アート作品としての作品について言及するのであれば、唯一無二の自分らしさをどう出すかが非常に重要なポイントであることは間違いない。簡単に言えば、既存の写真に無い新しい要素である。
いい写真であるが、どこそこで見た事ある既視感を覚えるものは写真史の中では価値を持たない。決してエポックなものが良いという訳ではなく、時代性に基づく相対性価値をどれだけ