見出し画像

わたしのおばあちゃんはかっこいい

おばあちゃんに会いに行きました。

おばあちゃんはいま施設に入っています。

だから会えるのは面会の予約が取れたときだけです。

わたしは平日に行けないので、土曜日に予約が取れたときだけ顔を出しています。

おばあちゃんは最近、昔の話をすることが多くなりました。

いきなり30年以上前に亡くなった親戚の話をしだしたかと思えば「香典はいくら包めばいいかしら?」「わたしも参列しないとダメよね?」などと言います。

端的にいうと「認知症」の症状が出はじめているらしいのです。

でも、わたしが会いに行くといつも満面の笑みで「ねろひこちゃん!来てくれたのねぇ、ありがとうねぇ」と何度も言ってくれます。

七夕の願い事を書いた話とか、塗り絵が張り出された話とか、日常のできごとを報告してくれます。

おばあちゃんは唯一わたしを認めてくれる人です。

わたしが髪を短くすると家族は「そんなに短くすると男の子みたいだよ」と悪気なく言ってきます。

でも、おばあちゃんは「髪切ったのねぇ、かっこいいわねぇ!」と言ってくれます。

おばあちゃん自身もずっとベリーショートでした。

女性は髪が長いのが当たり前の時代からずっとです。

美空ひばりが大好きで、かっこいいものが大好きなんです。

そんなおばあちゃんをわたしもかっこいいと思っています。

いつか「だぁれ?」と言われるのかもしれません。

覚悟はしてるけどやっぱりさみしいな。

今日も楽しく話してくれてありがとう。

1か月書くチャレンジ
Day25「今日1日にあった感謝したいこと」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?