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研修の思い出③

B子さんはちょいちょいアツシの部屋に来るようになった。

日曜日なんかは午前中から部屋にいる。
しかも、隣の部屋だからね。薄い壁のね。

ラブホじゃないから、そこまで防音じゃないよ。
この辺から怪しい状況になってくる。

というのも、僕らは研修が終ったら、
東京に戻るのだ。

研修が終わる数日前、
僕の部屋にB子さんがやってきた。

アツシとの今後の関係についての相談があるということらしいのだが、本当はどーでもいいと思っている。

B子さんは彼氏と別れる決意をしたそうだ。
そして、東京に行くということも考えていると。

こーゆう場合ってさ、僕の立場は難しいんだよね。
何度も言うように僕はどーでもいいと思っていて、
さらにお互いが彼氏彼女がいる状態での遊びスタート。

僕はアツシの同僚であり、地元の先輩である。

どー考えてもアツシ側に付くわけだよ。
完全に純真な女の子を騙しているのであれば、
僕も助けないわけではないけど、今回は違う。

でさ、ここからバカな話になってくるというか、
イケメンに騙される人の特徴というか、
どうして気付かないのか?という話を聞かされるのだ。


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