研修の思い出⑤
僕らの大阪研修も最終日を迎えた。
今日の17時で研修が終わり、
大阪本社入社の奴らは会社が主催の打ち上げがあるらしい。
が、僕とアツシは今日の18時過ぎの新幹線で帰る。
というのもね、アツシがB子さんから逃げる為、
その時間にして欲しいと頼まれたから。
僕はね、仲良くなった大阪本社の新人達と
語り合いたかったんだけどね。
アツシから言われているのが、
17時になった瞬間にダッシュで研修所を出る。
ホテルで荷物を取って、本社の社長に挨拶しに行って、
そのまま新大阪に向かう。
余韻も何もない。
僕はそんなことをするつもりはないのだが。
17時になって、予定通りに動いた。
誰とも話すこともなく、
18時前に新大阪に居た。
新大阪で電話番号を交換したヤツから、
僕に電話があった。
別れの挨拶もなく、どうした?という電話だ。
まぁ、当然だ。
それとなく、どんな感じかを聞いたら、
B子さんが謎の号泣をしているということのようだ。
結果ね、1ヶ月の遊びで逃げ切ったアツシ。
それで忘れることのできるB子さん。
そんな感じだ。
ちなみに僕が大阪で仲良くなった奴らは、
東京支社に配属になり、数か月後に東京で会うことになった。
彼らが来る頃、アツシはA子さんを狙っている時だった。
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