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Aviak村の曲

この日記で前も書いたと思うが、私はVeliousとLuclinの間くらいにEverquestをはじめた。まともに育てた最初のキャラクターはNECで種族はIksarだった。何人かの知り合いとはじめたにもかかわらず、みなバラバラの地域で思い思いのキャラクターをつくり、勝手に遊んでいた。私は種族的に旧大陸では生きにくいため、ある程度のレベルまでほとんどKunarkを出ることがなかった。そのため、みんなであつまって遊ぶことはあまりなかった。今思えば一体なにをやってたんだと思う。
ほとんどの人は、自分の生まれた故郷のまわりでレベルをあげてから、そこから離れていき人があつまりやすい有名な狩場で野良でそこらにいいる人でグループを組んで経験値稼ぎをするようになる。そのなかでSouth KaranaにあるAviak村が有名だ。このカラス人間がまばらでそこそこ数がいるため、人気のスポットだった。

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ここ。この鳥人間がいたらこういう感じの住居に住むんだろうなあ的なデザインがたまらない。また、Aviakそのもののデザインも非常にいい。

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この表情のなさがいかにも異種族という感じがする。彼らとは価値観が違うのは当然として、利害が一致することもなさそう。それがいい。AviakはたぶんEverquestでの造語で、たぶん、英語の航空を意味するAviationからきていると思う。Aviationの語源はラテン語で、鳥を意味するAvisからきているらしい。

ちなみにこの種族には、オウム人間のSpirocとワシ人間のKragという亜種がいる。SpirocはTimorous Deepに居住地があり、初出はPlane of Skyだ。Kragは妖精大陸にちらほらいるが、いずれにしろEverquest(のOoW以前)ではこれら鳥人間がなにかしらコンテンツ的に重要な位置にはいたことはない。ただ、EverquestではPlane of Skyがひとつの拡張となり、Skyが朝、昼、夜と拡張され、そのうちの昼でKragが重要な役割をはたしていた。SpirocはKunarkが実装されたときに、Timorous Deepにたくさんいた。

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かっこいいね。ちなみに南国のオウムらしく、赤とか黄色とかさまざまなカラーバリエーションがある。そういやEverquest2にカラスのほうのAviakっていたかなあ。いずれにしろ、Everquest2のAviakたちは急に人間臭くなって、オークみたいなステレオタイプな亜人と同じようになってしまい、魅力が半減した。なにごとも神秘的であることは重要だということがわかる。
話を本題にもどそう。本題といってもすごくしょうもない話だが、まあ「今日のファーム」よりは多少は興味をひく話かもしれない。このAviak村は、そこで流れる曲でも有名だ。

上記のリンクにあるのは、たぶんEverquestのフォルダにあるmidiファイルをRolandのSD-50という機械で再生させたものだと思う。なつかしいな。そういやうちにあったSC-88はどこに行ったんだろう。曲はなんというかさわやかな風が吹き抜けるすがすがしい感じでこのAviak村のロケーション含めてぴったりだった。
結構な人がこの曲をAviak村の曲として覚えていると思う。しかし、このリンクのタイトルを見てもらうとわかるが、Everquestのゲームとしては、実はこの曲はAk'anonのテーマ曲(あと隣接ゾーンのSteamfontでも流れる)として設定されたようだ。曲は二種類あり、ひとつはロングバージョン。もうひとつは、そのロングバージョンの中のサビの部分だけのショートバージョンがある。どちらもAk'anonのテーマ曲になっている。Ak'anonはノームの故郷で、自分のキャラクターがノームか、物好きな人が行く程度なので、たぶん馴染みがない。私もいままで1回くらいしか行ったことがない。そのため、結構な人がこの曲をAviak村ではじめて聞くことになる。キャッチーな曲なので一度聞くと覚えてしまう。と、いう感じで、かなりの人はこの曲をAviak村の曲として認識するが、本当はAk'anonのテーマ曲だったのだ。
というところまでは、このゲームに詳しい人ならだれでも知っていると思う。

ゲームを遊んでいる間、私はあまりそのゲームで流れる音楽は聞かない。いつもは大抵Spotifyで適当な曲を流している。最近なんとなくそのSpotifyでEverquestで検索をしたらEverquest1と2の曲がそれぞれDaybreakが公式に登録して聞けるようになっていた。これはいいとEverquestを遊びながらEverquestのサウンドトラックを聞いていたら、そのAk'anonのテーマ曲が流れ始めた。

ふと、曲名を見ると、ロングバージョンは「ノラースの夜明け」という曲だった。ぜんぜんAk'anon関係ないじゃん。たしかにこの曲の感じはカラナ平原の地平線から登る太陽と思うとすごくしっくりくる。そして、このサウンドトラックにはショートバージョンもちゃんと登録されている。

曲名は直訳で言うと「Sirranの風の島々」。「ノラースの夜明け」ショートバージョンではなかった。実際はロングバージョンは2つの曲をつなげたもものなのだろうか。たしかにサビに入ってから急にこの曲は曲調がかわるのが不思議に感じられた。
そして、このショートバージョンの曲名にでてくるSirranだが、実はこいつは、Plane of Skyで各島と島の間を行き来するための鍵をくれるNPCだった。

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すごくaggroしやすい気難しいNPC。ということは、この曲は実際のところAk'anonではなく、Plane of Skyをテーマにした曲だったと思われる。Plane of Skyと言えば、Aviakにゆかりのあるところであり、そうなるとSouth KaranaのAviak村でこの曲がながれるというのは全然間違えていないというか、むしろこちらのほうがオリジナルだと言える気がしてきた。非常に興味深い。

というMMRのキバヤシ理論みたいな話がしたかったのが今日の本題だ。

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