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LinuxでEverQuestを動かす

世間ではお盆休みに入ったが、私は転職をしたおかげで年休がほとんどなく、休みがない。とは言え、テレワークな上に他の人達は皆休みで会議もなければメールもこないのでのびのびと自分の仕事ができて素晴らしい。これがずうっと続けばいいのに。

さて今日は前々からやってみたかったことをやってみようと思う。LinuxでEverQuestを動かすというものだ。Windowsで動くのになぜわざわざLinuxなんかわけのわからんOSで動かすんだとツッコミがきそうだが、ひとつは来年でWindows10のサポートが切れるというのと、もうひとつはWindows11をサポートしていないPCが家に結構あるからだ。それに最近のPCの使い方を見るに個人的にはLinuxで十分な気もする。まだ完全に移行するのは怖いが、今のうちに準備をしてもいいと思っている。
さて、EQをLinuxで動かすこと自体は以前の日記でもためして問題なく動いた、ただあのときは単独で動かすだけであった。私のEQの遊び方は、マルチアカウントで遊ぶことだ。これは本物のEQでは決して遊ぶことができないもので、かつ今現在売っているどのゲームでも体験できない遊び方だ。それは今まで何度となく紹介してきたので、あらためて話さないが、マルチアカウントで動かす場合、MacroQuestというツールを入れる必要がある。このツールは多分EQのクライアントの使用しているメモリを盗み見て、なんなら書き換えを行うもので、LinuxみたいにWindowsをエミュレーションしている環境でまともに動く気がしない。とは言え、結構な人がLinuxでEQをマルチで遊んでいるようで、動くには動くようだ。その辺を今日ためしてみたい。

今回は、去年の4月くらいにハードオフで買ったNECの第8世代のスリムPCを使おうと思う。価格は7000円くらいだったと思う。一時期EQのサーバを入れて遊んでいたものだが、その後そのまま1年以上放置されていた。これに同じく長いこと放置されていたGeforce GTX750Tiを積んでためそうと思う。EQを遊ぶには十分なスペックだと思う。

とりあえず買ったときから放置していたのでグリスを塗り替えることにする。案の定カピカピだった。

GPUのほうもカピカピだった。こちらも塗り直して、組み立てて、Ubuntuを入れてみる。

CPUはi3-8100。4コアでたぶんN100に毛が生えた性能

今回インストールしたOSはUbuntuの24.04だ。UbuntuはLinuxで最もメジャーなOSであるし、今年の4月にLTSが更新されたのでいろいろキャッチーではないかと思ってこれを選んだ。インストール自体は特に問題はなかったので割愛して、早速本題に入ろうと思う

Windowsのエミュレーションは、wineというソフトウエアをインストールするが、wine自体は設定がめんどうくさいのと、普通にいれると環境がひとつだけでなにかやらかすと全く動かなくなってしまう可能性がある。最近はwineをそのままつかうのではなく、設定を行ってくれるフロントエンドをつかうのが一般的なようだ。今回私はbottlesというソフトを使うことにした。bottlesはwineの設定が楽に行えるだけでなく、複数のwindows環境も作成することができるツールだ。.NETとかDirectXなどの必要なライブラリもボタンひとつでインストールができる。

$ suto apt install flatpak
$ sudo add-apt-repository ppa:flatpak/stable
$ sudo apt update
$ sudo apt install flatpak
$ sudo apt install gnome-software-plugin-flatpak
$ sudo flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://dl.flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo
$ sudo flatpak install flathub com.usebottles.bottles
 
$ flatpak run com.usebottles.bottles

どうもflatpakをつかってflathub経由でインストールするのがよいらしいので、やってみた。Ubuntuがflatpakを推進していないというのもあるが、いまだにコマンドラインで打っていかなければ使えないのはいまいちだと思う。この辺が全部排除できると万人にもおすすめできるんだけどなあ。

インストール自体は問題なくできた。ここからは特に問題なく設定ができた。ゲーム用のプロファイルを作って、Everquestのフォルダをbottlesが作った仮想的なprogram filesの下にコピーして、あとはMacroQuestも適当なフォルダにコピーした。起動もbottles上から行えるので、まずはMacroQuestから起動する。

おーこれはすごい。きちんとタスクバーにMacroQuestのアイコンが表示された。ちょっと感動してしまった。では次に肝心のEverQuestを起動してみる。ちゃんとMacroQuestを認識するだろうか。

おー

問題なくMacroQuestを認識した。というか普通に自動ログインもできてしまった。これはすごい。動作も普通にきびきび動くし、MQ2NavみたいなEQのウインドウにオーバーレイするようなアドオンも問題なく動作した。本当にすごいな。

WindowsでいうタスクマネージャみたいなソフトでEQ自体の負荷をみてみると、そこそこCPUパワーとメモリをくっていることがわかる。この辺は設定をつめていけばもうちょっと改善するかもしれない。

それにしても特にトラブルなく使うことができたのはすばらしいと思った。うーん、一回Windowsのない生活というのをやってみようかな。


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