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【シナリオ】カメラと赤本

シナリオセンター通信基礎科課題3「迷っている男」

<人物>
小芝祐樹(17) 高校3年生
城本涼介(18) 祐樹の同級生

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〇小芝家・祐樹の部屋
古い木造一軒家の一室。
床が見えないほどの漫画やゲーム。
三脚にセットされたカメラ。
リングライト。
転がっているノートパソコン。
ヨレヨレのTシャツに短パンの
小芝祐樹(17)がベッドの上で腕組。
視線の先にTシャツと短パンの山。

〇大熊書店
参考書を物色している城本涼介(18)。
スマホに着信。『祐樹』の文字。

〇小芝家・祐樹の部屋
大熊書店の袋を手に涼介が入ってくる。
祐樹、ベッドの上でTシャツ2枚掴み、

祐樹「初デート、どっちが正解?」
涼介「知らん」

涼介、カメラに目をやり、

涼介「チャンネルの登録者増えたの?」

祐樹、涼介の大熊書店の袋見て、

祐樹「何それ?」

袋から赤本を出し、祐樹に投げる涼介。

祐樹「おぉ、かっけぇ…」

赤本を眺める祐樹。

祐樹「……」
涼介「お前、進路どうすん…」
祐樹「決めた!」

と1枚のTシャツを掴む。

涼介「ださいな」
祐樹「ひでぇ」

<終わり>

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先生からのコメントを受けて指定ページ数を一切気にしないで少し修正しています。タイトルの通り、カメラと赤本の間で進路を迷っている男の子を描いたつもりでしたが、先生のコメントを見ますと、Tシャツを迷ってる男の子にまんまと成り下がっている祐樹くん。ごめん笑。

というわけで、シナリオセンター通信基礎科の課題3「迷っている男」でした。ここまで読んでいただき、どうもありがとうございました。

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