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初デートには不向き? 渋谷にある「お菓子なホテル」、潜入レポート

昨年12月、渋谷にできた「スイーツホテル ルビー」と「スイーツホテル ショコラ」。「お菓子の家」をコンセプトとしてBest Delight Group社が運営している。このホテルの画像を載せたひとりの女性のツイートがバズったことで、多くの人たちの注目を集めた。

われわれおもしろラブホ調査隊は、その詳細を探るべくさっそく渋谷の奥地へと向かった。

場所は渋谷駅から109を通り過ぎて道玄坂を登り切った先のところ。その奇抜な外観から道玄坂のラブホ街にあると思いがちだが、実際はラブホ街の中心から外れたところにある。だから、メンズは意中の女子を「かわいいホテルがあるからちょっと立ち寄ってみよう」と流れで連れて行くのには注意が必要だ。まず坂を登り切らなければいけないし、そもそも思ったよりも遠いからである。自分の欲望のまま突き進んではせっかくの雰囲気が台無しになる恐れありけり。好事魔多し。

打診する前に、まずは相手の女の子がヒールなど歩きにくい靴を履いてないか、また身体が冷えそうな服を着てないか、そのあたりをチェックしておこう。そもそもサプライズ的に驚かしたい気持ちを抑え、あくまで最初からここに行くことを伝えておいた方が無難である。行き先を告げておけばマークシティの中を突っ切ってそのまま坂を登らずに行ける。

つまり、初デートで行くには少し難易度の高いホテルと言えるだろう。むっちゃかわいいけれども。初デートで使い勝手が悪い点はもうひとつあるが、それは後述する。

「ルビー」の外観は一面ピンク。「ショコラ」の外観は一面チョコレート色。そこにフォトジェニックなお菓子のオブジェが満載だ。

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とりあえずこの外観で記念写真をかましたいところだが、まずは部屋を押さえておこう。外出が自由なので、部屋を決めてからでも外観を撮ることができるし、そもそも部屋数が少ないので外観を撮っている間に部屋が埋まってしまったら元も子もない。

部屋のグレードは休憩で5000〜11000円までの幅がある。今回は「ルビー」の中間、6900円タイプの部屋を紹介する。

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部屋をタッチパネルで選んでカギを受け取ると、その奥にはお菓子のビュッフェがある。観光地のお土産でよく見かける岩石チョコレートとか絶妙なチョイスが最高だ。また、チョコレート風呂にできる入浴剤もここにあるので、チョコレート風呂入浴フォトを撮るならば、ここから持っていこう。

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お風呂はこんなヴィヴィッドな感じなので映えること間違いなし。

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部屋はこじんまりしているものの、一面ファンシーな造りになっている。ベッドの正面の壁にはクッキーがあって、横の椅子はケーキのモチーフにドーナツのクッションが並んでいる。カップルだけでなく、女子会でも重宝されそうなかわいらしさ。壁も特に薄くないので、隣りの嬌声がいきなり響き渡って気まずくなることもなく、安心してお菓子パーティーすることができるだろう。

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ベッドのそばにあるハンバーガーはカウンターへの受話器である。「これなんだかわかる?」とドヤ顔で知識をひけらかすと、逆に「こいつほかの子と来たことあるんじゃね?」とあらぬ疑いをかけられてしまうので、ここは無難に「わーなんだろーこのハンバーガー!受話器だよーすごーい(棒)」と一緒にはしゃいでおこう。

ここのホテルは自動延長制なので、うっかりしていると追加料金が嵩む。そこに注意しつつ、やることはきっちりやってから出るべし。

最後に。初デート向きではないという理由がもうひとつあって、このアミューズメント感溢れたかわいいホテルの女子ウケはかなり良いと思うが、照明の調節が難しいのである。部屋の明るさはシャンデリア型の室内灯で調節するようになっているが、つまみをギリ点灯している状態にすると明るく、オフにすると真っ暗になってしまう。部屋のかわいさを重視したからか、いわゆる一般的なラブホの毒々しいブラックライト的なもので微妙なさじ加減が取れないのだ。

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今まさに初めて致そうとしている初々しいカップルにとって、光問題はなにより重要である。大体の女子は暗くしたいし、大体の男子は明るくしたい。そのちょうど良い塩梅にこのシャンデリアはすごーく向いてない。残念ながら真っ暗か見え過ぎかの2択。これは初デートとしてリスクが高い。なので初手ではやはり扱いづらいホテルと言えるかもしれない。知らんけど。

公式サイト


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