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5/11(土)@オルタネイティブカフェ『怪人同盟』

5/11(土)@中野オルタネイティブカフェ
「怪人同盟」
出演:不知火庵、ヨナフィ、入江陽(敬称略)
を観に行ったので感想など。

1番手のヨナフィさん。いつ聴いても面白ワクワクする素敵なポップ曲満載でしかもいつも新たなアレンジで見せてくれて至れり尽くせりの変人ポッパーさんだなと改めて思う。沖縄生まれをものともせずYMOやXTCなどを通って育まれたヒトの斜め上を行くセンスで今日もまた新たな未来へと続く銀色の扉をウィ〜ンと(自動ドアな感じで)こじ開けて進み続けるのだ。ウィ〜ン。

2番手不知火庵さんは82年生まれとおっしゃっていたので私の丁度10歳下だ。
邦楽も洋楽もロックもロックじゃない物も全てがフラットに入ってくる時代に全てをフラットに聴いて育った末に、自分のこれ!と思った所を好き勝手にバリバリ掘り進み生まれた時代の申し子的モンスターなのでは。やっている音楽は全然違うけど、ものすごーくすごーく古いアメリカのブルースマンとかが、入ってくる情報を元に独自に育ってなんだかけったいなブルースなようなでもなんか変なコード展開とかでなんかコミカルな、ブルースなの?みたいな事になっていたりギターの弾き方も独自だったりするような、そういうのをちょっと思い出した。

3番手入江陽さん。この方はさらにもう少しお若いのだが。。。多分いつどこでどんな風にどの時代に生まれようが御構いなしにこうなるんだろうなあという根っからの魔物、という印象。弾いているピアノの音色がもう圧倒的に美しい。そしてサッチモさん的なミュートトランペット声すらも綺麗で繊細。変幻自在のコードと音色・声色であちこち美しく飛び回る。まさに『弾き語り』。ある意味琵琶法師。

今回は音楽への接し方の世代の違いについて色々考えさせられた。
自分の世代あたりからバンドブームで日本のバンドが続々と現れて音楽の聴かれ方が今現在に繋がる感じになっているのだろうと思うが、自分世代までだと垣根なく聴いてきたようでいてやはり無意識のうちに見えない垣根があったように思う(この垣根は無意識である分、取り外すのにはかなり努力が必要と思われる)。
今はもう古い音楽も新しい音楽も洋楽邦楽も完全に同一線上にあって何の偏見も無く聴く世代が台頭し、掘ろうと思えば好きな所を好きなだけどんどん掘り進める事ができる中、本当に色んな人が育ってくる可能性があるし、また実際にそんな人達があちこちでこんな風に蠢いていて、音楽の未来はまだまだ先が読めなくて面白いなあと思う次第。

#音楽 #ライブレポート

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