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2020年ライオンズベストゲーム

特別なシーズンとなった2020年。
ライオンズのシーズンはCS進出のチャンスがありながらも、追い上げ及ばず3位で終了しました。
野手がなかなか波に乗れずにもどかしい想いが募りましたが、来年こそはV奪回、そして悲願の日本一に期待しています。
今回は毎年シーズン終了後に行っているベストゲーム投票の結果発表です。シーズンの総括とかはまた改めて…。

2018年


2019年

過去2年と違い試合数が少ない上に優勝できなかったため、こちらで勝手に選んだノミネートは25試合。
その中から3個を選ぶ形式でGoogleフォームから投票いただく形式でした。
1人1票にするためにGoogleアカウント必須にしたのですが、530人もの方に投票いただきました。ありがとうございます。


その中から上位5試合を紹介します。

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第5位

85票 得票率16.0%
8/30 3-2E 9回2死からメヒア起死回生逆転2ラン


8月には7連敗もあり試合前まで借金7と苦しんでいたライオンズ。
松本航と福井優也のマッチアップでスタートしたがこの日も打線が沈黙してしまう。
福井に5回2安打無失点に封じられると、松本が6回に暴投で先制を許す。
8回に1死3塁のチャンスを作るが金子侑司・木村文紀が倒れ追い付けず。
その裏にビハインドながら投入した森脇亮介が2点差とされ、これまでかと思われたが、9回抑えのA.ブセニッツの前に必死の粘りでチャンスを作る。
2死1・2塁からE.メヒアが真ん中付近に入ってきたカーブを捉え、打球はあっという間にレフトスタンドへ。「あと1球」からの大逆転でイーグルスを下した。
メヒアのイーグルスキラーっぷりももちろんだが、繋ぎの姿勢でチャンスを作った山川穂高・森友哉も素晴らしかった。



■ハイライト


■【救世主】起死回生の『メヒアさまさまや!』



第4位

90票 得票率17.0%10/21 2-1M 9回山野辺サヨナラ打。前日の敵失サヨナラから連続でヒーローに


9月以降ようやく安定した戦いができるようになった中で、ホークスと優勝争いを繰り広げていたマリーンズがコロナ集団感染もあり勢いを失ってきた。
10月20日からのメットライフドームでのマリーンズ3連戦では、初戦にまさかのサヨナラ落球によりライオンズが勝利。
21日の第2戦は浜屋将太とチェン・ウェインの投げ合いでスタートした。
9月のマリーンズ戦でプロ初勝利を挙げている浜屋はこの日も6回まで無失点。
一方打線は4回にメヒアのタイムリーで1点を先制するが、その後はなかなか追加点が奪えない。
すると7回にL.マーティンの併殺打の間に同点に追いつかれてしまう。しかしマーティンは1塁を踏んだ際に左足を負傷。その裏から福田秀平がライトを守ることになる。
その後8回表裏・9回表とお互いランナーを出しながら得点できず試合は9回裏へ。
マリーンズは守護神・益田直也を投入するが、先頭の外崎修汰がストレートの四球で出塁。代打・呉念庭が何とか3バントを決めると、木村の死球と代打・森友哉の二直で2死1・2塁。ここで前夜にサヨナラ敵失を誘う当たりを放っていた山野辺翔が打席に入る。
1ストライクからの2球目を逆方向へ追っ付けると、打球はライト福田の元へ。福田も必死の送球で頭からホームへ突っ込んだ外崎とのタイミングは微妙だったが、外崎がキャッチャーをかわしながらホームベースに触れており、2夜連続のサヨナラ勝ちを決めた。強肩が持ち味のマーティンがそのまま守れていたらどうなっていただろうか…。
前日と違い正真正銘のヒーローに輝いた山野辺のお立ち台での誇らしげな表情が印象的だった。

■ハイライト


■奇跡の生還。二夜連続で勝利を呼び込んだ【山野辺爆林】


第3位

192票 得票率36.2%9/8 2-0B 高橋光8回までノーヒット投球も西口さんには及ばず

高橋光成と山本由伸の投げ合いとなったこの試合。
序盤から高橋光はストレートとフォームが冴え渡り、危なげなくアウトを重ねる。一方の山本も2回に3者連続三振を奪うなど、試合は投手戦の様相を呈していく。
試合が動いたのは5回裏。ライオンズが1死2・3塁のチャンスを作る。打撃不振の岡田雅利があっさり追い込まれるが、空振りを誘う低めのスライダーに何とか食らいついて転がすと、三塁ランナーのC.スパンジェンバーグが好スタートを切っており先制のホームイン。
6回には源田壮亮のヒットと盗塁から山川のタイムリーで2点目を奪った。
この日の高橋光は2点あれば大丈夫。ファンの焦点は球団6年ぶりのノーヒットノーラン達成に移っていった。
8回には最難関の吉田正尚・A.ジョーンズをあっさり退け球場の期待は最高潮に。ベンチから師匠・西口文也コーチが見つめる中で9回のマウンドに上がると、先頭の杉本裕太郎へ代打・西野真弘がコールされる。
1-1からの3球目のフォークが真ん中付近に入ると、打球はあっという間にセンター前へ。
ノーヒットノーランを寸前で逃し続けた西口コーチ越えはならず、バッテリーはともにうなだれた。しかしすぐさま気持ちを切り替え後続を危なげなく打ち取り、自身4年ぶりの完封勝利を果たした。


■ハイライト


■高橋光成 ノーノー逃すも…1安打に抑えて『4年ぶり完封勝利』《THE FEATURE PLAYER》


第2位

215票 得票率40.6%
8/27 8-7F 9回山川逆転サヨナラ打で森が号泣


本田圭佑と河野竜生が先発したこの試合は序盤から点の取り合いとなる。
本田が2本の2ランを浴び4回4失点で降板するが、4~6回に山川2ラン、柘植世那プロ初HRなどで6点を奪い逆転に成功する。
あとは勝ちパターンが抑えるだけと思ったが、8回にR.ギャレットが苦手ファイターズ打線を止められずまさかの3失点。前日まで接戦ばかり落とし5連敗を喫していたため、「今日もか…」と嫌な雰囲気が漂う。
8回裏には2死からスパンジェンバーグ対策として堀瑞輝がされ、代打メヒアがヒットを放つが続く森が倒れる。
9回も続投した堀に4アウトセーブを喫するかと思われたが、先頭の金子が内野安打で出塁。2四球もあり1死満塁のチャンスで4番山川に打席が回る。
思いっきり引っ叩いた打球はレフトの頭を超える逆転サヨナラタイムリーに。自身2年ぶりのサヨナラ打でチームの連敗を5でストップした。
そして驚いたのはこの後。ベンチであの森が人目も憚らず涙を流していたのだ。
チームの不振への選手会長としての責任感、プロ初HRを放った柘植に代わりマスクを被ったのに逆転を喫したこと、逆転された直後の8回に打てなかったこと、色々な想いを感じた涙だった。


■ハイライト


■【どすこい魂】山川穂高『歓喜のサヨナラ劇』で連敗ストップ!!


第1位

217票 得票率40.9%
10/24 4-1H 中村逆転満塁弾。自身の日本記録を更新する通算21本目


敗れれば3連覇が完全に消滅、ホークスは12連勝で迎えたこの試合。
東浜巨と十亀剣の先発でスタートしたが、十亀は3回1失点で早々に継投へ移っていく。
一方打線は東浜を全く打てず7回まで1安打のみと完封負けを覚悟した。
しかし東浜は次戦を見据えて89球ながら7回で降板。と言っても難攻不落のL.モイネロが登場したため、まだまだ望みは薄かった。
ところが中5日と珍しく間隔が空いたせいかモイネロの制球が全く定まらない。栗山・外崎が四球を選ぶと、山川に代わって岡田がきっちりバントを決める。

更にスパンジェンバーグに代わって左キラーも四球を選んで満塁とすると、ホークスは岩嵜翔が登板する。6月に2本の逆転満塁弾を浴びせている相手だが、打席が回った中村も1か月HRが出ていない。
もちろん満塁弾を期待していたがそこまで可能性は高くない…と思ったが、やはりこの男は違った。
2ボール1ストライクから高めに入ったストレートを中村が振り抜くと、打球は一瞬で左中間スタンドに舞い落ちた。
自身の日本記録を更新する21本目の満塁弾に福岡まで駆け付けたライオンズファンは雄たけびを上げる一方で、球場の大多数を占めるホークスファンは静まり返った。

■ハイライト



■【満塁に愛された男】中村剛也『通算21本目の満塁弾』で劇的逆転!!


MVP投票


ついでと言っては何ですが、チームMVP投票もやってみました。
昨年までならたくさんノミネートできたのになあと思いつつ、栗山巧、高橋光成、増田達至、森脇亮介、平良海馬の5選手から1選手を選んでもらう形式でした。
結果はというと…

栗山巧285票(53.8%)
平良海馬106票(20.0%)
増田達至50票(9.4%)
高橋光成41票(7.7%)
森脇亮介41票(7.7%)
その他6票(スパンジー3票、山野辺2票、木村1票)


こちらも予想通りというか栗山さんの圧勝でした。
37歳にして4番に座るなど、若手・中堅が苦しむ中でチームを引っ張り続けたのは見事としか言いようがありません。
今年は101安打をマークして通算安打数は1926。球団史上初の2000安打が遂に射程圏内に入ってきました。
数多くの主力選手が移籍する中で、ずっとライオンズを支え、ライオンズファンを愛してくれている栗山さんを2021年も全力で応援したいものです。

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そんなわけで改めて今回投票いただいた皆さんありがとうございました!よいオフを!


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