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2020年ライオンズの野球と野球以外を振り返る


シーズン終了から1か月半ですがもう2020年も終わり。
開幕が遅れたことでオフは短く、もう1か月でキャンプが始まります。
サボっていたシーズンの総括をさすがに年内にやらないとマズいと思いまとめておきます。

■野球について

とにかく打てなかった!
リーグ最多得点、最多失点で連覇した2018・19年から一転して打線は終始湿りっぱなし。
リリーフは踏ん張りましたが、最大の持ち味である得点力が削がれては優勝できっこない。というかよく3位に入ったと言えるでしょう。

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秋山翔吾がメジャー移籍して戦力ダウンは開幕前から明白でした。
それでも主軸が成績をキープし、若手が結果を残せば戦えると思ったものの、森・山川・外崎が揃って大不振。
若手も外野で数多くの選手が起用されたものの、鈴木将平が半歩抜け出したくらい。

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まあ主軸3選手が低迷した時点で、どう上手く運用しても今年は厳しかったでしょう…。
ただライオンズというか、現在の首脳陣は不調の選手を「良くなるまで使い続ける」という傾向があります。
絶対的なレギュラー選手であればこの方針自体はそこまで悪くないと思うのですが、今年は例年より調整が難しいシーズン。
点差が開いた場面での途中交代などでもう少し負担を軽減してもよかった…。
特にベテランに終盤に打席が回ってくると、打席を終えた次の回から代えるのがお決まりのパターンですが、若手に経験を積ませるために打席から代える選択肢も持ってほしいと感じました。

その一方で際立った成績を残した若手選手がいなかったのもまた事実。
ファームでも一時的に調子がいい選手はいたものの、年間成績がいいと言える選手は数少ない。
一軍に上がってきた選手もチャンスで結果が出なかったり、守備がイマイチだったり…。
我慢して使えと言えばそれまでですが、3連覇が掛かったシーズン、辻監督の契約が一旦今年までだったことを考えるとそれもムチャな話。
またドラフトで7人の野手を指名したことから、フロントも若手野手の状況に危機感を覚えていることが窺えます。
2008年日本一の原動力となった「片栗中中」、2018・19年連覇を成し遂げた「山川・源田・外崎・森」。
数年後に彼らのような活躍ができる選手が出てきてくれることを願っています。

キャプチャ53

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一方で投手陣はリリーフの活躍が光りました。
というかリリーフのおかげで3位に入れたと言っていいでしょう。
開幕から好調で160キロもマークしたR.ギャレット、敗戦処理から「成り上がり」抜群の安定感を見せた森脇亮介、剛速球も変化球もキレキレで新人王を勝ち取った平良海馬、そして無敗でセーブ王に輝いた増田達至。
更に宮川哲や小川龍也、敗戦処理の田村伊知郎もいい働きを見せ、6回までリードしていれば逃げ切れるようになりました。
今年から加わった豊田清コーチの尽力もあってか、ブルペン運用も改善しようという意思が感じられました。
どうしても疲労が溜まるポジションで、来年も全員同じパフォーマンスは難しいとは思いますが、戦力が抜けなかった(!)こともあり、つい期待してしまいます。

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先発は…まあ例年通りです。
Z.ニールは11連勝を達成した昨年ほど援護が得られず投球が窮屈になった印象。高めに浮く場面も増えました。
松本航は5回3~4失点くらいが続き、今井達也は制球が破綻。
十亀剣・榎田大樹らベテラン勢も信頼を勝ち取れず、全体的に苦しい運用が続きました。
高橋光成が後半戦でエースの働きを見せたのと、ルーキー浜屋将太が8先発と経験を積んだのが光明でしょうか。
先発は来年も戦力の上積みが期待できないため、今いる人たちが頑張ってくれ…比較的若いから伸びる可能性はある…。

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そして今年は6年ぶりに主力選手の移籍なし!
最大の懸念だった増田はFA権を行使した上で4年契約を結んでくれました。
単身赴任で戦ってくれたギャレットはアメリカ復帰も噂されたものの残留。
毎年誰かしらが移籍して、その穴をどうやって埋めるか頭を悩ませていたのに、大きな進歩です。
コロナで他球団が補強に積極的でなかったという事情はありますが、メットライフドーム(メラド)周辺の改修により環境が改善したこと、渡辺久信GMが選手ファーストの交渉を行ってくれることが大きな要因でしょう。


■野球以外について

現地行きまくる系のファンとして、何もかもが変わってしまった今シーズンの様子を残しておきたいので、思いつくトピックスを挙げてみます。

●コロナ対策

何と言っても今年はコロナにより観戦の環境も一変しました。
無観客試合から始まり、徐々に動員は増えていったものの、
アルコール販売は6回まで、大声禁止など昨年まででは全く考えられなかったような観戦スタイルが続きました。
そして恐らくこれは来年も続くでしょう。
慣れなければいけないけど、感情を押し殺す観戦というのもそれはそれで疲れますね…。

●メラド改修
そんな中でもメラドの改修は着々と進んでいます。
シーズン中にもnoteで書きましたが、ドーム前広場、座席シート、獅子ビルなどの改修やオープンが続きました。
そしていよいよ来春には入場ゲート、外野スタンド、Lビジョン、トレイン広場などが完成しグランドオープンを迎えます。
色んな楽しみ方ができるいい球場になってきたなあと思います。
チケット代も上がってきてるけどそれでも人が入るんだし。
満員のメラドで優勝の胴上げが見たいなあと思う日々です。

●メラドグルメ
メラドと言えばグルメ。グルメと言えばメラド。
今年も様々な制約がある中で様々な新メニューで楽しませてくれました。
L's CRAFTで球場No.1ピザの座を欲しいままにしているのに、新たなピザの店舗をオープンさせる心意気。
グリーンフォレストで目の前で肉を焼いてくれるのも球場と思えなくてとても良い。
あとシーズン終盤にはネットで予約したメニューを席までデリバリーしてくれるサービスがスタート。超便利。
不満と言えばグリーンフォレストの動線が分かりにくいのと、スパンジェンバーグがプロデュースするハンバーグメニューが出なかったことくらいか。


●ファンサービス
コロナにより従来のファンサービスが大きく制限された2020シーズン。
自粛期間中にはyoutubeで過去の試合を選手が振り返ったり、寮や自炊の様子を紹介する動画が配信されました。
また無観客試合のスタンドに応援ボードを掲示してもらえる特典付きの「家でもWE ARE ONEチケット」、
フラッグを外野スタンドに掲示してもらえる「青炎フラッグ」企画、
等身大の選手パネルをゲットできる「プレイヤーズ青炎パネル付チケット」など今年ならではの企画が多数生まれました。
グッズ関連は64ユニさんにお任せします…!

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●レンガ
21年3月にドーム前広場にレンガが敷設されることから「Lions BRICK CIRCLE PROJECT」がスタート。
1口19,800円でレンガに好きな文字を刻める…のはよかったのですが、いくらなんでも10,000個は多すぎた。
発売時刻に合わせてサイトにアクセスしたものの余裕で購入完了。
当初の販売期間終了後に「買いそびれたお客様からのお問い合わせを多数いただいたので」再販がスタート。
10年間も名前を刻めるんだから個人的にはそこまで高くないけど、10,000人もそんなライオンズバカいないって…。
球団には申し訳ないけどこの展開はちょっと面白かったです。来春が楽しみ。

●FAに関するアレコレ
結果的に増田が残留してくれたからよかったものの、今年はTwitter上で色々ありましたね。
選手の家族やメディアや球団職員は野球に関する価値観がファンとまるで違う。
ファンの在り方についてとやかく言われると正直イラっっっとしますよね…。ほっといてくれ。

●レオ・ライナ
今年もとてもかわいかったです。
3月以降はリアルイベントはほとんどなし。
そんな中でライナがYouTubeとInstagramをスタート。
去年まで試合前に行っていたステージイベントをインスタライブで実施したり、他球団のマスコットと交流したり。
もちろん直接触れ合えるのが一番ですが、どこにいても楽しめるというメリットも生まれました。

●メディア
直接の取材がほとんどできない状況だったので各メディアの皆さんは本当に大変だったと思います。
勝っても負けても球団から配信されるコメントや共同取材が中心の紙面構成。
毎日各スポーツ紙をチェックしているのですが、横並びであまり面白味がなかったですね…。
そんな中でも選手とのパイプを生かし、少しでも違う記事を出そうとしてくれた記者さんには感謝しかありません。

●好きな記事とかコンテンツとか



■終わりに

コロナの影響で何もかもが上手くいかない1年でした。
観戦や移動に制約が掛かり観戦数は大幅に減りました。
住んでいる地域や仕事の関係で1試合も見に行けなかったという方も多いでしょう。
例年ならオフに野球飲み会しまくってるのに、今年はそういうわけにも行かず一人で飲みまくってます(飲むんかい)。
そんな晴れない気分に呼応するかのように、ライオンズの試合も何だか晴れないままシーズンが終わってしまった印象。
と言っても4・5月の開幕できるかも分からない閉塞感を思えば、本当に野球が見れて良かったと素直に思えます。
改めてシーズン完走に尽力してくれた関係者、医療関係の皆さんに感謝したいです。

コロナの先行きは見えなくなってるけど、また何も気にせず大声を出して、フラッグを振って、飲食を楽しんで、隣の人とハイタッチできる世界に戻ってほしいなあ…。
2021年もライオンズのいるところで会いましょう。

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