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宮崎にキャンプを見に行きたい

宮崎県日南市南郷町に埼玉西武ライオンズのキャンプを見に行きたい!

春季キャンプがスタートする2月はプロ野球界にとってお正月とも言える月です。
そんな春季キャンプを見るために20年まで4年連続で宮崎県日南市南郷町に飛んでいましたが、昨年はコロナにより無観客開催。今年は有観客開催が決まったものの、宮崎県が県外からの観戦自粛を求めていることもあり断念することに。
2年連続でキャンプを観戦できず鬱憤が溜まっていますが、改めて「キャンプの何がいいか?」を書いてみようと思います。

なお近年では12球団が宮崎・沖縄にほぼ半々に分かれてキャンプを行っていますが、宮崎しか行ったことがないので、基本的に宮崎のことを書きます。


■前向きになれる

プロ野球は基本的に勝ったり負けたりのスポーツ。優勝チームですら60試合前後は必ず負けます。
負け試合には諦めがつくものもありますが、どうしようもなくストレスを溜めてしまう試合もあります。スポーツ観戦は基本的に娯楽のはずなのに、見る前よりイライラしてネガティブな気持ちになることも。

それに引き換えキャンプは他のチームとの練習試合でない限りは前向きな気持ちを抱かせてくれます。
「今年は○○のストレートが走ってそうだ」
「若手の××の身体が大きくなっている」
「新外国人がチームに溶け込んでいる」

スポーツ紙には新しい球種だとか新しいフォーム、新加入選手の意気込みが並びシーズンに向けて期待を抱かずにはいられません。

もっとも長くプロ野球を見ていれば、そんな期待の多くは裏切られることが分かってきます。
ただそれでも期待してしまうのがファンの性(さが)であり、期待することこそがプロ野球の楽しみの一つだと思っています。

これ自体は現地に行かなくても感じられることではありますが、やはり自分の目で見ると期待もより一層上がってくるものです。
コロナ前はキャンプから帰ってきた後に飲み会で「誰々が良かった、期待できる」という話を延々としていたものです…。


■選手を至近距離で見れる

当たり前と言えば当たり前ですが最大の魅力はやはりこれではないでしょうか。
シーズン中の球場ではフェンスを隔てて遠くに見える選手がすぐ目の前にいる。
選手と握手したい、触れ合いたいとは思っていないものの、近くで見ると選手の身体の大きさ、分厚さ、手の平のマメ、泥だらけのユニフォームを至近距離で見ると畏怖の念が沸いてきます。

野球そのものの練習は簡単に真似できないけど、体幹や柔軟系のトレーニングをちょっと真似して脚が攣りそうになったりするとなおさらです。

そして施設によっては手が届きそうな距離で練習を見れることも。
南郷のサブグラウンドの隅で捕手陣の練習を見ていた時には、秋元コーチが指示する声が一字一句聞き取れてしまいました。それ以来捕手の動きを見るのが楽しくなったのは言うまでもありません。


■南郷の秘境感

これは褒めているのか?と聞かれそうですが褒めているつもりです。一応。
宮崎県では宮崎市でホークス・バファローズ・ジャイアンツの3チーム、日南市でカープ、日南市南郷町でライオンズがそれぞれキャンプを行っています。

宮崎市はキャンプ地を結ぶバスが走っているので、車がなくても比較的容易にアクセスできます。
カープがいる日南市は宮崎市から50キロ離れていますが、宮崎市から鉄道やバスで行けないこともない。

しかし南郷町となると格段にアクセスの難易度が上がるのです。
太平洋沿いを南北に走るJR日南線は日南市の油津を境に運転系統が分かれており、バスも日南市から2時間に1本程度。
綿密な計画を立てて時間に縛られながら公共交通機関で向かうか、レンタカーで行くかしかないわけです。

もちろんそれ自体は大変ですが、やはり苦労するほど辿り着いた喜びが大きいもの。
「友達や会社の同僚は都心にいるのに自分はこんな秘境にいる」というよく分からない優越感を抱いてしまいます。
シーズンで地方球場への遠征を熱望しているのと同じ感覚と言っていいでしょう。


■宮崎は温かい

これはキャンプどうこうより地域性の問題ですが。
東京の2月の平均気温は6.1℃。一方宮崎は8.9℃と当たり前ながら暖かい。特に日が差し込む日中は上着要らずの暖かさが続きます。野球があるというだけで十分に開放感を味わえるのに、それに加えて気候も最高です。
シーズンが終わった瞬間からこの開放感のために生きていると言っても過言ではありません。

特に宮崎市内と南郷の間にある道の駅フェニックスで、その年のアイス始めとしてマンゴーソフトを食べるのを毎年の楽しみにしています。
まあ日が沈んだらきっちり寒いんですけどね…。


■宮崎は飯が美味い

極め付きはこれ。
南郷キャンプを訪れた際には毎回宮崎市内に泊まって夜は名物を楽しんでいました。
地鶏の炭火焼き、チキン南蛮、きっちょううどんと美味しいグルメがたくさん。

2月の宮崎市内はプロ野球ファンだらけで、見知らぬ人と野球談議したり、キャンプ視察している大物OBが飲んでいたりと東京ではなかなか味わえない体験もしました。
またもちろん南郷スタジアムでも宮崎の名物グルメを味わうことができます。

とてもダラダラと書き殴ってしまいましたが、そんな南国の楽園に行けないことが残念でなりません。
各メディアが発信してくれる情報を楽しみにしつつ、来年は必ず行けることを祈っています。


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