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体制が 整う頃には 終わり見え

 朝起きたら家内が「昨晩から喉が痛い。明日人と会う約束をしているので、念のためPCR検査を受けようと思う」と言い出した。家内は手回し良く無料でPCR検査を実施している所を見つけていて、午前中に検査を受ければその日の内に結果が出ることまで調べていた。自分にはなんの症状もなかったが、濃厚接触者になる可能性があるので一緒に検査を受けることにした。

 家内が見つけた検査所は西武池袋線の練馬駅のそばにあり、家からバスと電車を乗り継いで30分ほどで到着した。そこはバス道路に面した雑居ビルの1階で、入り口にPCR無料検査所と書いた小さな看板が出ていた。検査所そのものは普通のオフィスの一室を転用したもので、ラップトップのパソコンが載った折りたたみ式の机が2つと4人の職員がいるだけの急造とおぼしき施設であった。

 白衣を着た検査員が大勢待ち受けていているような仰々しい検査場をイメージしていたのでちょっと拍子抜けだった。それと同時にこの検査所は誰が運営しているのだろうかとの疑問が湧いてきた。都や区が運営しているとはとても思えない。家内が見つけた所にホイホイと付いて行ったのだがなんとなく不安になり、改めて無料PCR検査の仕組みを調べてみた。

 今日受けたPCRの無料検査は、東京都のPCR検査無料化事業の一環で都に登録した業者が行なっていること。都は検査を行う業者の資格要件を定め、業者の募集、選定を行い、業者が検査に要した費用を補助すること。都が認めた対象業者は1,000ヶ所に上り、練馬区だけでも45ヶ所あることが分かった。なんと毎日歩く散歩道からあまり離れていない薬局も登録検査所になっていた。

 今やPCR検査はいつでも、どこでも受けられる体制が整っている。コロナが終息に向かいつつあり遅きに失したのではないかとの思いがする。しかし、パンデミックとなるような新たなウイルスが次々に襲ってくるとの見通しもあるので、今回構築したPCR検査体制は将来また役に立つ時が来るであろう。

         (PCR検査の結果は、夫婦2人ともに陰性でした。2022.06.10)

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