コロナ禍で 生じし変化 後戻り
Amazonの米国本社が、従業員の出勤日数について、コロナ禍以降週3日としていたものを週5日に変更するとのニュースが流れた。コロナ禍対策として日本でも在宅勤務が普及し、我が娘や息子もその恩恵に浴していたが、Amazonの新方針の影響を受けるのだろうか。
東京の郊外に住み都心の会社に勤める娘は、コロナ蔓延以降、週に3日出勤し、残り2日は家で仕事をしている。週5日会社に行っていた時に比べると、通勤時間が減り、肉体的に楽だし、自由な時間が増えたと喜んでいた。コロナによってもたらされた、このような従業員に優しい働き方は、ニューノーマルと称され、定着したと思っていた。
しかし、今回のAmazonの方向転換を見ると、この優しい働き方はノーマルになってはいなかったようだ。また、コロナ禍で急速に広がったものの1つであるフードデリバリーも、ここにきて雲行きが怪しい。マックのカウンターの前で注文の品ができ上がるのを待っているウーバーイーツの配達員の数が、このところ目に見えて減っている。
外食を控え、フードデリバリーを活用していた人が、コロナ終焉とともに外食に回帰したためだろう。この推定が当たっているか否か、ウエッブを探ってみた。その結果、思いがけない状況が見えてきた。ウーバーイーツが配達員に支払う報酬を減らしたために、配達員を辞める人が増えていると言うのだ。
配達員が減ると、ウーバーイーツを通して頼んだ料理が届くのに時間が掛かることになる。デリバリーに時間がかかるのに懲りたお客がウーバーイーツを使わなくなる。注文する人が減れば、配達員の実入が更に減る。そんな悪循環の結果が、マックのカウンターの前にも現れた。
コロナで世に広がったのは、在宅勤務やフードデリバリーだけでなく、地方移住、イーコマース、オンライン教育など沢山ある。その内、どれだけのものが定着するのか。自分が、その結果を見届けられるだろうか。
(2024.09.28)
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