マガジンのカバー画像

本レビュー

152
読んできた本、おすすめ本はこちら。 漫画も含むことにする(細分化し過ぎると、雑多になる)
運営しているクリエイター

2023年1月の記事一覧

いかにして、最新の脳科学によって我々の脳をトレーニングするか。

10章構成の本で、短く明確にまとまっている。 非常に読みやすい。 1.本の内容を超さっくりまとめる 自身の身体に起きる不調。 その時、我々の脳は、どのように働いているのか。 そのメカニズムが(さらりと)書かれている。 身体に悪影響を与えるものや環境がある時、 それを回避するには適度な運動が良いのだ!!!! 内容に関しては、Amazonにある目次を見れば良いかなって。 2.脳科学の視点から、サラッとわかったところで振り返る 自身の経験。 そういえば、あれこれ考える時

人生を変えた一冊

サムネの画像が毎回絶妙。 いつも何も考えずにサムネ設定してしまうけれど、 そのうち改善すると思う(多分) 1.人生を変えた一冊は、この本 今回は、お題に沿った1冊を紹介します。 スタイン R. L. Stine 『Goosebumps 人形は生きている』 豊岡まみ訳(ソニーマガジンズ、1995年) もう、これしかない。 2.人生を変えた一冊に出会う前は? それまでは、きっと大好きな図鑑を何度も読み返すか、 これらを中心に読んでいた気がする。 最初から最後まで、何度も

『他者の靴を履く』のは、どうでしょう?

ブレイディみかこ 『他者の靴を履く』(文藝春秋、2021年) 今回は、この本を中心に記事を書きます。 その前に連続しているので新たに記事にしませんでしたが、 こちらも読みました。 2冊目の本も、11章で多様性を含むイギリスでの暮らしが描かれており、 非常に考えさせられました。 今回書く本『他者の靴を履く』は、 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』1、2を書いた作家が 以下のように紹介している。 11章から構造された本書は、 第1章において「共感(エンパシー)」

『犬も食わない』

特にこの年末年始は読書が進む。 今回は、『犬も食わない』。 男女の作家による共同作品。 ”犬も食わない”、同棲カップルの出会いと喧嘩の日々が淡々と進む。 特別な出会いをするカップもいるでしょうが、 現実って結構普通。 そう、この本は普通だった。 何か起きるわけでもなく、なんとなく出会った2人が同棲し、 喧嘩する。 何かある度に、1つの事柄に対して男女異なる視点で書いてある。 作家が男女2人なのは、ここだ。 あまりにも普通の日常が書かれていいるから、 妙にリアルさを持ち、気

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

ブレイディみかこ 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社、2019年) 今回は、この本のレビュー。 (休み中はとにかく読書が捗る幸せ) 1.内容 この本は、英国で暮らす作者のリアルな生活に基づき書かれている。 作者(日本人)と旦那(アイルランド人)、そういう彼らの息子。 16章で構成され、多様性について考える「今っぽい」本だと思う。 暮らす場所(経済格差)、学校(教育格差)、人種差別、 文化、宗教、LGBTQ… 1冊の中に、これほどにトピックがあるのだ。