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あれから…

初投稿した次の日に事態が急変した。予約したフライトがキャンセルになったとのメールが…すぐに代理店に電話をするも全然繋がらない。ようやく繋がり代わりのフライトはないか尋ねるもいかにも怪しい感じの話し口調でなかなか話が進まない。一旦、電話を切りその代理店のことを調べると最悪の評価がされていた。どうやら選択を間違ってしまったようでした。

ここまでのながれ

ここニュージーランドでロックダウンが発令されたのが3月の下旬、この時点では自分はレストランに勤めていて「警戒レベル4が最低でも4週間、警戒レベルが下がるまでレストランの営業は停止」とのことで、(ゆっくり休むのも悪くはないかな)と内心思っていました。国からの補助金が給料の80%支給されるので生活するうえで困ることもないですし、アメリカやヨーロッパ諸国に比べれば感染被害が大きくなる前にロックダウンが発令されたので大きな不安に襲われるという感じは正直なかった。ジョギングやウォーキングなどの運動する外出も許されていて、みんな節度をもって行動していてストレスが溜まらないように不自由な状況下でありながら楽しんでいました。

お店がつぶれてしまった

ロックダウン発令から3週間後、感染者数も一時の増加から下降をたどり何となく明るい兆しが見え自分も次のステップへの期待と準備に気持ちを切り替えていました。しかし同僚から「昨日付けで店が倒産した。補助金はもう貰えないだろう。」国からの補助金はあくまでもコロナの影響でスタッフに給料を支払うのが困難な事業主に支給されそこから自分たちスタッフに支払われるシステムで会社が倒産してしまったら国からの補助もそこでストップしてしまいます。ロックダウン直後から大きな企業などで解雇が実施されて失業者が増加、自分もそのなかの1人になってしまい自分のような労働ビザでこの国に滞在している者に対しては失業保険などは適用されないという事態に瀕してしまいました。

今日の今日まで迷走中

そこから職探しの毎日が始まりました。といってもこのご時勢ロックダウン解除前に求人などあるわけもなく解除後に掲載された求人も日本食レストランを主戦としていた自分のポテンシャルとは違ったものばかりだったのと、思い当たる日本食レストラン全てに履歴書を送ってみましたが良い返事は得られませんでした。(ちなみに自分のビザはニュージーランドのある一定の地域でシェフとして働くことのできるビザなので他の地域、職種で働くことはできません)そんな日々が1ヵ月以上経ち、厳しい現実を変えることは難しいと判断して帰国することを決めたのでした。自分のビザは来年の2月で期限を迎えるのですが、かねてからそのタイミングで日本に完全帰国することを決めておりだいぶ前倒しになってしまったけどその時がきたのかなという思いでした。

帰国を決意して少し清々しい気分でいたところにフライトキャンセルのメール、超がつくほどいい加減な対応の代理店で払い戻しの請求をしているのですが自動返信メールが来ただけで何の進展もない。レストランに関して言えばたしかにコロナウィルスの影響はあったと思うのですがコロナ以前から雲行きが怪しくなっていてオーナーの怠惰な姿勢が招いた結果だと思っています、それは本人も気付いているはずなのに今だに直接的な謝罪のメッセージはなく残念な気持ちにさせられてそうなってくるとめちゃくちゃ悔しくて意地でも仕事みつけてここに残ってやろう!と思う自分も出てきて求人を見つけて面接に行ったりしています。

正直なところ毎日毎日気分が変わり何もしていない状態が辛くて、飛行機のチケットや帰国後2週間の滞在先を探したりする時もあれば少しでも自分の経験を活かせそうな求人を見つけて面接に行って採用を待っている時もあり冷静に考えたら日本に帰ってもすぐに仕事が見つかるのか?仮に採用されたとして遠くない先に帰国を考えている自分に勤まるのか?これだけ失業者が溢れている状況でニュージーランドで生きていかなければならない人こそが自分なんかではなくその椅子を取るべきなのではないか?1日のなかのちょっとした瞬間でさえ感情が入り乱れて精神的に不安定になります。

そんなわけで今現在、どうするか答えが出ていません。ニュージーランドは日付が変わって明日から警戒レベルが1になることが決定しました。完全に普通の日常生活を送ることができる状態です。しかし国境の閉鎖はそのまま、経済的なダメージは大きくコロナ以前と同じ景色とは明らかに違うものになってしまい取り戻すには相当な時間を要するでしょう。

正解とは?

どう判断しても悔いは残るでしょう。今までの人生でもこういった思いはありましたしその都度乗り越えてきたわけで身体はひとつしかないので両方を選ぶことはできない。今夜でレベル2も終わって区切りがつく感じなので自分も今夜のうちにじっくり考えて答えを出そうと思います。長い夜になりそうです。

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