六十にして耳順う(ろくじゅうにしてみみしたがう)

こんにちは、佐藤祐輔です。

タイトルに驚かれた方もいるのではないでしょうか。
これは『論語』にある孔子の言葉です。
60歳になってようやく他人の意見を素直に聞けるようになった、という意味です。
そこから、60歳を耳順(じじゅん)とも呼ばれたりします。

儒教を体系化するほどの孔子が、60歳になるまで他人の意見を素直に聞けなかったのには驚きです。

そう考えると、私たち日本人は他人の話を素直に聞きすぎるのではないでしょうか。

親が言ったから
学校でそう習ったから
上司の言う通りだから

確かに、経験からそう言うので「なるほどな」と思うところもありますが、そのすべてが正しいとは限りません。

「なるほどな」と思うことであっても、時代的に合わないこともあります。

たとえば1つを疑ってみる。
今まで盲信的に鵜呑みにしていたことを自分の頭で考えるようにしてみると、新しいものが生まれることがあるでしょう。

結果的に「やっぱり言う通りだった」と結論が戻ってくることもあります。
ですが、そのことはきちんと自分の頭で考えたことなので妙に腑に落ちるでしょう。

常識を疑ってみるのも楽しいものです。
素直に聞くのは60歳からでもいいのではないでしょうか。

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