見出し画像

インカムゲインの学び

わたしは投資家ではないし、トレーダーでもないけれど、チャートを眺めるのが密かな趣味です。

 相場のチャートは、集合的な人の心の動きを可視化してくれる最高のツールだと思っていて、

1分足から月足まで、時間軸を変えると、ミクロからマクロに変えるに従って、違う規則性が見えたり、より秩序だったパターンが見えたりするのが面白いのです。

時間足を伸ばしていくに従って、物質的になっていくというか。まるで、ミクロの世界の法則ではすべてのものは振動していて隙間だらけなのに、私たちの生活感覚では、物は硬くて動かないのを、

チャートを並べることで、両方のレンズを同時に見ている、現実では絶対にできない知覚を得られる、擬似的な神体験に近いというか、とにかくワンダフルっていう感じ。

昨日はアートの美的感覚の法則から、日常の真理のようなものを見出せるって話をしたけれど、多分、これも同じで、トレードや投資文脈の法則とか手法って、結構日常のあれこれのメタファーになるんですよね。

たとえば、タイトルのインカムゲインの学びだけど、これは生涯かけて学んでいくライフワークのような、知識の蓄積や探究。

一方で、インカムゲインの反対語のキャピタルゲインの学びっていうのもあって、

これは収入に結びつきやすい、需要の高い資格取得や箔がついたり、有益な人脈につながる学歴獲得などの、短期的に集中的にする学びという意味で使っています。

インカムゲインは基本的に、下げ相場でも定期的に買い続け、基本的には長期保有で売らず、配当などから利益を得るもの。

キャピタルゲインは、上げ相場で一気に仕掛けて、一定の利益を伸ばしたら売り抜けるものです。

力のある投資家は、この両方をしていて、どちらも正解で、買うタイミングはほとんど真逆なんだけど、勉強も同じだなあって思います。

実際、自分はキャピタルゲインを狙ったトレードは正直難しいと感じていて。

で、勉強も、キャピタルゲイン的学びは苦手。

失敗すると大ケガするから、誰にでも勧められるわけじゃないけど、そういうケガの仕方も含めて、自分の心理的な癖が丸裸になるのがトレーディングの世界だと思っていて、

どんなに成熟しきった悟ったような大人なセリフを言っている人でも、トレードさせれば、それが本当に地肉化したものなのか、知識として使っているだけなのかが分かるだろう。と、誰にも試したことがないけど、持論として勝手に信じています。

そういうわけで、自分の目標は、仮説立てたエントリー根拠が消えたら撤退、予測を過信せず流れに従う、恐怖と欲望を超越したトレードを短期でもできるような精神を養うこと…!

そんな、自分になるためのあれこれが、自分にとっての生涯をかけた、インカムゲインの学び、なのかもしれません。

5分過ぎたのでおしまい。



自分の書く文章をきっかけに、あらゆる物や事と交換できる道具が動くのって、なんでこんなに感動するのだろう。その数字より、そのこと自体に、心が震えます。