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強いか、弱いか。強い相手とやったかやってないか。の次に適性。【20’優駿牝馬】

ヴィクトリアマイルはインリアリティ系があついですねーと考察に書いたが、サウンドキアラが走った。ロードカナロアにもインリアリティが含まれていて、16日、17日と東京はアホみたいにロードカナロア産駒が走りまくってそこからヒントがプンプン。

こちらヴィクトリアマイルの血統考察

私はノームコア本命。予想はTwitterで公開したが。これはまさに個人的な仮説と検証で買った。
ハービンジャーはおもしろい。これに尽きる。

オークスの上位人気馬血統の考察

その前に前提として、桜花賞からのローテで1.2番人気になる馬がいたら、まず走ってくる。フローラS勝って人気してきた馬はだいたいこない。ディープの上がり馬でフローラ以外からきて人気する馬はほぼくる。

という過去データを見てから出発している。
荒れる要素はないだろうか。

デアリングタクト

エピファネイアは繁殖牝馬側の適性を引っ張ってくる傾向にあるかもしれない。
デアリングタクトは桜花賞本命だったのだが、ディアリングタクトの母母のディアリングハートは桜花賞3着、NHKマイル2着、ヴィクトリアマイル3着というマイル適性が下地にある血統というのは大きなプラス材料であった。

血統全体の構成を考えると、東京の高速馬場で切れるの?とやや疑問に思う血統ではある。エピファネイアがJC勝ち、シーザリオがオークスを勝っていたり、母父キングカメハメハもさほどプラス材料にはならない。
今年の桜花賞は1.36.1と近年では最も遅い。エルフィンSは時計のかかる馬だったが強かった。

ヴィクトリアマイルの週はロードカナロア、インリアリティ系、ワイルドアゲインのダート短距離のスピードを補充されたジャスタウェイ産駒が走った馬場だった。
そこにデアリングタクトがばっちりか?
と言われたらそうでもない。

ただここは適性云々以上に走ってきそうではある。ソウルスターリングみてもそれは言える。

デゼル

スイートピーSのあがり32.5は度肝を抜かれた。父ディープインパクト、母父Le Havre なので日本だとプールヴィルがいる。Le Havreは1400mをこなし2100mでG1勝ち。あまりインパクトはない。母アヴニールセルタンは1600m〜2400mで結果を出している馬。G12勝だから大したもの。
デゼルの血統構成単品だけみていると、トップスピードの源はどこや?となるが、これはやはりRahyが効いているように思う。
Rahyはグロリアスソング(タイキシャトルと同配合)を持ち、父はブラッシングブルームで1100m〜1600mのG1ウイナー。ナスルーラーのスピードを受け継いだレッドゴッドを後世に繋いでいるいい馬だ。
Rahy自身も1200mで走った。
ここのラインがスピードのポイントかなと。
ただインリアリティ系やダート短距離のスピード感とは違うんだよね。
という印象。

去年のスイートピーS勝ち馬のカレンブーケドールはオークスを人気薄で激走。ただオークスの時点でキャリアは6線目。そしてビーチサンバやクロノジェネシスと厳しいレースをやっていたのはプラス材料であった。

デゼルはオークスが3戦目。しかもここまで戦ってきた相手はかるいしスローからの上がり勝負のみ。

どうだろうか。やや疑問。

クラヴァシュドール

桜花賞は「え?」という謎な競馬。
VTRは見て頂くとして、血統の話をする。

父ハーツクライの牝馬クラシックといえばリスグラシューもだが、忘れちゃいけないオークス馬ヌーヴォレコルトがいる。
ヌーヴォレコルトの母父スピニングワールドが1600mベースの馬で母母父チーフズクラウンがボールドルーラーの影響もあり、ダート短距離から中距離までこなす大変優秀な馬だった。
ヌーヴォレコルトの母は1200mで勝ち鞍と、ダート的なスピードも補充されたハーツクライ産駒であった。

クラヴァシュドールはどうかといえば、母父ジャイアンツコーズウェイ。父StormCat で母父Rahy。Rahyは先程だしたので割愛。StormCatはもちろんだが、高速決着のダート短距離的なスピードを補充する。
そのジャイアンツコーズウェイが母父にいるのは心強いだろう。影響力はないが母母父サンダーガルチ。ダート中距離名馬だが、その父ガルチはダート1200m、1400mで活躍した馬だ。

クラヴァシュドールの母はそういう意味では今の東京に必要な速さの源を持っている血統と言える。
サウジアラビアRCからすれば桜花賞までは期待していた程ではない?ように思えたが、高速馬場の東京に舞台を移す今回は面白そうではある。
ヌーヴォレコルトもだが、このクラヴァシュドールで好感のもてるのがクラシックでも堂々と渡り合っていたという点。ここは評価していい。

ミヤマザクラ

使いだしが1800m、2000mなのでもともとオークスの方がよいと判断していたのかもしれない。
母ミスパスカリがこのレースのブルードメアサイアーとして相性がよいクロフネのきょうだいなのでよさそうではあるが、クロフネはヴァイスリージェントが効いている。
こちらの父はミスターグリーリーで、血統的に大きなプラス要素を感じない。
兄弟も優秀な一族だが、時計のかかる条件でこその馬が多い。
どう配合のポポカテペトルは不良の菊花賞で激走し、マウントロブソンも時計のかかる馬場でよかった。
クイーンCを勝ち、オークスで馬券になったのはアドマイヤミヤビ、クロノジェネシスがいるが、マイルで1分33秒前半でマイルを走るスピードがありながらオークス寄りの適性があった馬なのである。
ミヤマザクラのマイル実績はクイーンCの1.34.0しかない。桜花賞も時計がかかったからこそよかったときょうだいを見ると納得がいく。

ここだと厳しそうだと個人的には思う。

他ディープインパクト×短距離系
キズナ×短距離系
の馬が何頭かいるが、そこまで面白そうな馬がいない。
ウーマンズハートは父ハーツクライ、母父シャマーダルでジャイアンツコーズウェイとマキャベリアンをもっているので良さそうだと思うが、世代を重ねてややスピリント力が遺伝していないと思われるのと、どこか推しの材料の戦績がないのが。。

最近のインリアリティ系を推すのであれば、フィオリキアリだが、能力的に足りないだろうな。

タイトルのように戦ってきた相手が大事な理由は、桜花賞までのスピード能力と厳しいレース経験が必要だから。
2400m戦、道中を楽に追走してラスト3Fの速い脚を使う必要があるので、デジタルでの速さがあって、スタミナが血統的に担保されている馬がよい。

週末まで色々頭悩ませましょう!それではまた来週。

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