おじさんは異世界でも経理職のようです
政府があり、経済があれば当然税金もある。
例え異世界だろうとそれは変わらない。
そして、出来るだけ払いたくない気持ちもまた同じだ。
「このポーションはまぁ消耗品費として経費扱いでもいいでしょう」
ただし、冒険者はポーションを常備するのが常である以上、貯蔵品として計上するように騎士団から指摘されるだろうが。
その旨を冒険者の黒魔術師に出来るだけ丁重に説明する。そして依頼者は渋々といった様子で頷いてくれた。
「まぁ毎度のことですしそれはなんとかしますよ。ところで本題なのですが……