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なぜ人は噂話をするのか?サピエンス全史に学ぶ噂話をする理由


「あの人はとても親切で、
いつも助けてくれるんだよ。」

「彼は嘘をつく癖があるから、
絶対に信用しない方がいいよ。」

「この会社の社長は、
従業員一人ひとりの成長を
サポートしてくれるんだ。」

あなたは、
良いにしても
悪いにしても、

人のうわさ話をしたり
人から噂話を聞いたり
したことがあるのでは
ないでしょうか?

良くも悪くもしてしまう
噂話。

ではいったい、
私たちは何故、
噂話をするのでしょうか?

実は、
これは私たちヒトの
DNAに刻み込まれた
行動なのです。

なぜなら、
古代の人類が
生き残るためには、

噂話が必要不可欠
だったからです。

今回は、
私たちが
なぜ噂話をするのか、

その背後にある
社会的生存戦略を、
サピエンス全史の視点から

探ってみましょう。

実は、
噂話は自己保身から
社会的生存戦略への
進化だったのです。

この記事を読むベネフィット

あなたは、
この記事を読むことによって、

噂話の
本能的な根源を理解し、

自身や周囲の人間関係における
噂話の役割を
明確にすることができます。

過去の進化から
学んだ知見を通じて、

噂話が社会的なつながりや
協力のツールとして
果たす役割を理解します。

自己保身から
社会的生存戦略への
進化を学ぶことで、

噂話のポジティブな
側面を活用し、

より良い人間関係を
築くためのヒントを
得ることができます。

さっそく
見ていきましょう。

進化の過程での重要な役割

古代、人類は
ホモ・サピエンスと同時に
たくさんの種族が
発生しました。

※ホモ・サピエンスとは
ホモ属の一種で

ホモ・エルガスターや
ホモ・ハイデルベルゲンシス
ホモ・ネアンデルターレンシス等

8種の中の一種で
ホモ属の中で
唯一現存するです。

サピエンスには
賢い種族、

2メートルほどもある
高身長の種族、

背の低い種族など

ありとあらゆる種族が
発生したことが
分かってきています。

サピエンスの
特徴としては、

どのサピエンスも
大きな脳を
持っていること。

消費エネルギー

しかし、
脳のエネルギー消費は
膨大で
たくさんのエネルギーが
必要になってきます。

さらに、
古代の人類は、
木の実や昆虫を食べて
暮らしていました。

そのため消化が悪く、
腸は長い傾向が
あります。

食べ物を嚙むことに
5時間使い、

消化する時間が
5時間かかりました。

しかし、
ついに人類は
火を使えるようになります。

その結果、
腸が消化する時間が
格段に減り動ける時間が
増えたのです。

なぜホモサピエンスだけが生き残ったのか?

しかし、
人類の中には
強くて、俊敏で
賢い種族も
いたのです。

なぜ、
賢くもなく、強くもない
私たち
ホモサピエンスだけが
生き残ったのでしょうか?

それは、
言葉の発達だと
言われています。

ホモサピエンスは
言葉の中に、
噂話や虚構を
組み込めるように
なったのです。

ちなみに
虚構(きょこう)とは、
現実には存在しない
物語や情報、イメージ、
出来事、で
創作や想像の
産物であるものを
生むことが
できるものです。

集団数の限界

例えば
組織や集団を作る際
チンパンジーなどは
100頭が限界
とされています。

100頭を超えると
統率がとれなくなり、

別の新しい
集団を作るようになります。

これをダンバー数といい、
人間は150人が限界だと
言われています。

この理論によれば、
人は限られた
認知的・情緒的リソースを使って、

約150人の関係を維持し、
他の人々との深いつながりを
築くことができると
されています。

150人が限界だった
集団構成ですが
ホモサピエンスは
言葉が進化し

「噂話と虚構」を使い
同じくくりや
シンボルを用いることで

150人以上の集団を
作ることを可能にした
のです。

例えば、
・国家や県民。
・地域やアジア。
広く言えば
・地球の仲間
・同じ人類
等のシンボルにより
150人を超える数の
結束が可能に
できるのです。

さらに、
「あの種族は、
危険で悪い種族だから、
家族を守るため
戦うべきだ」などの
強固な目的としても
使うことができるのです。

その結束がゆえに
ホモサピエンスは、
大きな集団を作ることが
可能になったのです。

他の種族抹殺事件

さらに、ホモサピエンスは
他の種族よりも
鼻がよく、
他の種族を
嫌ったようです。

種族を根絶やしにする。
という指令が
下りてきたのでしょうか?

150人が限界の
他の(ホモの他の)人類は
150人以上の集団をつくれる
ホモ・サピエンスには
太刀打ちが
できなかったのかもしれません。

ホモ・サピエンスが
降り立った土地の
他のサピエンスは
絶滅してしまったようです。


ヒトの進化から探る、噂話の本能的な根源とは?

さらに、
人類は古代から、
同種による
間引きという
システムを実践してきました。

食料の限られていた太古
競争の厳しい環境では、
他者を排除することが
生存のための
重要な戦略でした。

同種による間引きの
殺人行為は過去太古には
多く見られました。

生き残るためには、
自己の生存をアピールし、
危機を回避する
必要がありました。

生き残りをかけたメリット

ここで噂話が登場します。

私たちは噂話を通じて、
自分自身を良い人間であると
アピールし、
他の人々に自己を保護する
メッセージを発信します。

これは、
自己保身から
社会的生存戦略への
進化の一環と
言えるでしょう。

また、
噂話は他の人々の方に
間引きが向くように
仕向ける効果も
持っています。

人々は自身を守るために、
他人の欠点や過ちについての
噂話を広めることで、
自身の立場を強化
しようとするのです。

現代の噂話

社会的生存戦略としての噂話は、
さまざまな形で
私たちの生活に
浸透しています。

例えば、
職場や学校での噂話は、
人々の評判や地位を左右し、
自己の立場を確立するための
手段となります。

また、
ソーシャルメディアの普及により、
噂話はさらに広がり、
リアルタイムで
情報を共有する
プラットフォームとして
機能しています。

しかしながら、
噂話には悪影響も存在します。

噂話は誤解や偏見を
拡散させることがあり、

他者の評価や人間関係に
悪影響を与えることも
あります。

ですが、
噂話が社会的生存戦略の
一環であることを
理解することで、

その背後にある
本能的な要因を把握し、
より建設的な
コミュニケーションを
築くことができるのです。

人類の歴史は噂の歴史

一説によると
ホモサピエンスが
生まれてから
人類が話している話の
ほとんどは「噂話」
だそうです。

私たちが噂話をしてしまうのは
何百万年もかけて進化し、
生き残るための
戦略として
刻まれているから
なのでしょう。

以上、
なぜ人は噂話をするのか?
サピエンス全史に学ぶ
噂話をする理由
でした。


まとめ

人が噂話をする理由は、

古代からの生存戦略の
延長線上にあります。

自己保身から
社会的生存戦略へと
進化した噂話は、

他者とのつながりや
情報の共有を通じて、
私たちの生活に
根付いています。

この記事では、
ホモサピエンス全史の
視点から
噂話の本能的な根源を探り、
その社会的生存戦略としての
役割を解説しました。

噂話は、
自己を保護し、
他者との関係を築くための
手段であり、情報の共有や
協力のツールとしても
機能します。

理解を深めることで、
噂話をより建設的に活用し、

より良い人間関係を
築くためのヒントを
得ることができるでしょう。

自己の立場を守るだけでなく、
他者を尊重し、
より共有と協力に
基づいた社会を
築くために、噂話の力を
活かしていきましょう。

噂話を
いい方で使えることを
祈っています。

人は気づけば
いつからでも変われます。

あなただけじゃない。
あなた一人じゃない。

知識は人生の
盾であり矛である。

あなたの歩いた道が
幸せの道でありますように。

ではまたっ。

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