はじめに
この世にはたくさんの情報が存在しています。
幸福になる方法、お金に好かれる方法、彼を手に入れる方法などなど、レクチャー本や精神世界の本など、たくさん売れているそうです。
これほどまでに需要があるのは、多くの人が何かに餓え、何かを求めているからではないでしょうか。
苦しみ、悩み、痛み、孤独に怯えながら、それでも明日のために、もっとよりよく生きるための答えを求めているのだと思います。
しかし、幸せになる法則もレクチャも、一部の人には有効でも、自分を救ってくれるものではなかったと思っている人も、実は多いのではないでしょうか。
私がこうして無謀にも本にしようと思ったきっかけは、同じ思いをしていたからです。
自分を変える方法を探しました。
幸せになりたくて、たくさんの本も読みました。
それらの言葉はとても優しく美しく、納得できるものは真剣に実践しました。
でも、毎日の苦しみはなくならず、相変わらず人を羨ましがり、嫉妬したり、イライラしたりと感情的になることもやめられず、自分を理解して欲しいと望み、叶えられないことに絶望し、ポジティブに考えられない自分を責め、こんな性格だから幸せになんてなれないんだと諦めながらも、それでも毎日を生きていかなくてはならない。
そんな私がいたからです。
この本に書かれていくものは、私の中から出てくる言葉です。
私の中とは頭の知識ではなく、中心から。
それは自分を変えなさいとも、こんな方法を撮りなさいとも言いませんでした。
ただ、あなたのままでいるとどんなに楽な現実を送れるかを、もう一度理解して欲しいと言います。
日常生活は何も変わりません。
毎日、朝起きて歯を磨き、トイレに行って、仕事をして、食事をして、人間関係の中で暮らし、支払いを済ませて、掃除をして・・・
普通の、何も変わらないルーティンの日々。
でも、私は今、苦しんでいません。
それは特別なことではなく、ただ普通に生きるということの本質を知ったからだと思います。
自分を変えようと必死に努力し、良い人間に、良い親に、良い子供に、良い同僚、上司に、良い友達になりたいと必死に生きて、そして疲れ果てている「あなた」に伝えたくて、この本を書いています。
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