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熱中症コーディネーター

岐阜県の病院で高齢者が次々と熱中症で死亡というニュース。入院されている方の中には、暑いとか寒いとか言えない御高齢者もいるそうだ。じゃあ、部屋の湿度温度管理は看護師さんまかせになるのかということになる。これはひどいと思ったのだが、院長が入院患者の中には、(熱中症でなくなった方のいた)暑い部屋の方がいいとあえて言う人もいる、というような事も語っていた。高齢者の方は、寒いのは嫌だと言っているだけであり、暑い部屋がいいとは言っていない。寒い部屋に連れて行かれるのが嫌だと言っているだけではないのだろうか。


看護師さんにお任せした場合、問題もある。なぜなら、高齢者が体感し気分が悪くなる湿度や温度が健康な看護師さんには分からないからだ。湿度計と温度計を使ったとしても、急に湿度が上がる事もあれば、温度が上がることもあるし、直射日光があたるベッドとそうでない場所でも違ってくる。これからも夏は今年の様に暑いのなら、冷房をゆるくつけていたとしても熱中症になる事もあるかも知れない。暑い寒いが言えない方のために、高齢者でなくても自称超冷え症であるとか、熱中症にすぐにかかってしまうなど敏感体質な人が熱中症コーディネーターとして活躍することも考えていくべきではないのだろうか。温度と湿度管理は自分でコントロールできない高齢者にとっては命にかかわる問題になるからだ。実際に同じ部屋にいる高齢者同士であっても(高齢者でなくても)今クーラーをつけると寒いとか、クーラーなしでは暑いという討論はいつもされている。AIには出来ない技かも知れない。

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