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ENHYPENがついにデビュー!デビュー曲『Given-Taken』は彼らの姿を描く?

サバイバル番組、Mnet『I-LAND』からデビューしたENHYPEN(エンハイフン)が遂に2020年12月にデビュー。

BigHit EntertainmentとCJ ENMの共同レーベルで、防弾少年団(BTS)とTOMORROW X TOGETHER(TXT)の後輩グループにあたります。

先輩たちが偉大な功績を残してきたからこそ、注目度が高く賛否両論いろんな意見が飛び交っていますが、やっぱりBig Hitが手がけるアイドルは最高なんです…っていうお話です。

ENHYPENがデビュー!

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サバイバル番組、Mnet『I-LAND』からデビューしたENHYPEN(エンハイフン)はBigHit EntertainmentとCJ ENMの共同レーベルであるBE:LIFTからデビューした7人組ボーイズグループです。

先輩グループは世界に羽ばたくK-POPグループ防弾少年団(BTS)と、デビュー年に新人賞を総なめにしたTOMORROW X TOGETHER(TXT)という、超大物グループふたつ。

だからこそ、世界中で注目を集めているグループといえます。

今回は、そんなENHYPENの待ちに待ったデビューに心を躍らせているNeon(grmsk)が、ENHYPENのデビュー曲のMVとパフォーマンスを見た感想、ENHYPENに期待していること、ENHYPENの魅力について語っていきたいと思います(個人的な目線で語っていきます)。

『Given-Taken』

ENHYPENのデビュー曲は『Given-Taken』です。

K-POPアイドルのデビュー曲といえば、新人らしく爽やかな雰囲気の清涼感のある曲か、グループの実力を誇示するような強くインパクトのある楽曲であることがほとんどです。

そんな中で、異彩を放っていたのがENHYPENのデビュー曲『Given-Taken』ではないでしょうか。

私は音楽に詳しいわけじゃないので音楽的な部分について深く語ることはできませんが、デビュー曲でこういった雰囲気を出せるグループは、なかなかないと思います。

さすがBigHit Entertainmentだなというほど、ストーリー性のある楽曲になっていて、歌詞を見ながらMVを見ると、より楽曲の持つ世界観が伝わってきます。

Mnet『I-LAND』の時の姿と現在のENHYPENの姿が描かれている

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ENHYPENのデビュー曲『Given-Taken』は、Mnet『I-LAND』のときのメンバーたちと、デビューした今のメンバーたちの姿を“繋ぐ”歌詞になっています。

サビで「僕は君の元へ歩いていくよ、2つの世界を繋げるから」という歌詞がでてくるのですが、これは“デビューする前の練習生だった期間”と“K-POPアイドルという世界”を繋げるという意味や、“ファンの前に姿を表す時が来た”といった意味が込められているように思います。

ENHYPENというグループ名には“異なる世界を繋げていこう”という意味が込められているので、こういった意味を持った『Given-Taken』は、デビュー曲に相応しいのではないでしょうか。

MVが伝えたいことは何か?を考えてみた

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さて、ENHYPENのデビュー曲『Given-Taken』のMVを見て、このMVが伝えたいことは何か?を考えてみました。

普段はMVが出ても、深く考えながら見ることは少ないですが、BigHitのMVはいつもストーリー仕立てになっていることを知っていたので、深掘りしながら見てみました。

ENHYPENの先輩グループ、防弾少年団(BTS)でいえば、“花様年華”シリーズが有名(『I NEED U』や『RUN』、『FIRE』などが“花様年華”シリーズです)。

TOMORROW X TOGETHER(TXT)だと、“The Dream Chapter”シリーズがそうですね。

ENHYPENも例外ではなく、『Given-Taken』にもストーリー性があります。

明確にテーマはこれ!内容はこう!と発表されているわけではないので、考察には様々な意見がありますので、私なりにMVを見て感じたことを書き記して行こうと思います。

まず、『Given-Taken』のMVを歌詞に注目して観ていくと、

・ヴァンパイアの世界=K-POPアイドルとしての世界
・日常の世界(普通の世界)=Mnet『I-LAND』の時や練習生時代

というように、置き換えて見ることができるなと思いました。

サビに「運命の矢、雨の中で向かい合った僕の中の境界線」という部分がありますが、これはまさにデビューするとき、その発表の瞬間の緊迫した時間のことを指していると予想しました。

そのあとの「僕は世界をひっくり返すよ」という部分は、練習生から一変、K-POPアイドルという華やかな世界に飛び込んだということが表現されているのでは?と思います。

また、タイトルの『Given-Taken』は直訳すると「与えられた-奪われた」になります。

“一般人としての生活”が終わる(奪われる)けれど、夢見てきた“K-POPアイドルとしての生活”が始まる(アーティストとしての生活が与えられる)ということに喩えていると解釈できます。

これまでは平凡な“練習生”だったENHYPENのメンバーたちが、K-POPアイドル(世界的なアーティスト)になるため、メンバー全員で協力して頑張り(王冠という歌詞が出てくるので、そう解釈するのが妥当かなと…)、成長していくという強い意志が感じられます。

そして「僕の赤い眼差し」「僕の白い牙」といった歌詞は、ENHYPENのデビューに対する情熱や鋭い意志を表現しているのではないかと思います。

ヴァンパイアと孤児院

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ティザーが公開された時から話題になっていましたが、『Given-Taken』はヴァンパイアがコンセプトになっています。

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また、ENHYPENのメンバーたちが孤児院のような場所で一緒に育ったという設定になっていますね。

これはMnet『I-LAND』でデビューすることを夢見て切磋琢磨してきた、ということと重ね合わせてるのかな?と思います。

(それにしてもよくできている…)

ストーリーを整理してみた

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まず最初に出てくるのは、Mnet『I-LAND』でセンターを勝ち取ったジョンウォン。

このMV全体でフォーカスされているのもジョンウォンです。

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今回のMVは先ほどもお話しした通り、ヴァンパイアがコンセプトになっていて、ENHYPENのメンバーたちは孤児院で育ったことになっています。

また、このMVの世界ではヴァンパイアになると罰せられる(殺されてしまう?)という設定があるようで、ヴァンパイアになっていないかを定期的に調べられていることがわかります。

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(部屋の一角にバンパイアの牙が置かれているので、ヴァンパイアになってしまったら、なにかが起こるのだと思います)

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また、ヴァンパイアになりかけている(?)ニキが暗室のようなところで足を鎖で繋がれ、警戒されているようで…

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定期的な検査の前、ジェイクがニキに異常がないかをチェックし(ここでは目を見ていますね)、ニキが危険な目に遭わないようにしています。

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一方でソンフンも、手から炎が出るという異常事態が発生。

(ヴァンパイアにそんな設定あったっけ…?と思いましたが、一応炎に弱いらしいです。弱いのに炎が出てる意味が分からないですが…一応。)

(そして、ソンフンの表情の作り方が上手い!!さすが元フィギュアスケート選手ですね。)

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ジェイはちょっとわかりにくいですが、曲後半で瞳が赤に変わります。

(人間の血を飲んで生活するヴァンパイアの瞳は赤いらしいです。)

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ヒスンがヴァンパイアになる瞬間は明らかではないですが、薬を飲んでいたり、もがき苦しんでいる場面が映っていることから、何かしらの症状が現れ始めていることが分かります。

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そんな中、ジェイクだけがいつヴァンパイアになったのかがわかりません…

(この表情、牙が見えていないだけでヴァンパイアになっているのかな…?)

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ソヌについては、このシーンで牙を出しているので、ここでヴァンパイアになったと考えられます。

(ソヌは人形が似合う…)

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そして今回の主役ジョンウォンは、先にヴァンパイアになったと思われるソヌに噛まれたことで、ヴァンパイアになったみたいですね(ヴァンパイアが存在する世界では、ヴァンパイアに噛まれると噛まれた人もヴァンパイアになってしまうという設定がありますよね)。

でも、実際には噛んでいない=ジョンウォンは先にヴァンパイアになっていて、うまく隠している?という説も考えられるんですよ。

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ENHYPENのメンバーたちが、みんなで談笑しているところを、1人外から見ていて、窓に手をかけて助けを求めているようなシーンがあります(精神的な部分?でかな)。

ここの歌詞が「僕の後ろには数千の疑い、数万の不信」とあることから、ジョンウォンがヴァンパイアになってしまったことを他のメンバーが気付き始め、疑っている状態なのかな?とも思います。

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ジョンウォンをヴァンパイアにしたのはソヌだと思われるので、ソヌは上手く隠しているってことなんですかね…?

うーん、難しい…

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その後「与えられたか勝ち取ったかの間、僕は証明の岐路の上に残された」という歌詞が出てくることから、ここは直前まで順位が低くデビューが危うかったニキのMnet『I-LAND』での状況を重ねてしまうのですが、真相は如何に…

ちなみに最後のサビでメンバーが映る順番が、ジョンウォン→ヒスン→ソンフン→ソヌ→ニキ→ジェイ→ジェイクとなっているので、ヴァンパイアになった順番はこれで間違いないような気がしてきました(最終順位順ではなかった…)。

ということはジョンウォンが1番最初にヴァンパイアになり、その後にヴァンパイアになったソヌがジョンウォンを噛もうとしたときにはすでにヴァンパイアになっていたので噛まなかったというのが正解なんですかね。

それに、噛まれたらヴァンパイアになってしまうので、もっと怖がったり逃げたりしそうですしね…。

これで、ストーリーが繋がった気がしますね。

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さて、そんなヴァンパイアといえば…

光に当たると死んでしまう、光に弱いという設定もあります。

最終的に光が当たる場所にENHYPENのメンバーがいることから、そういった決まり事(固定概念)から解き放たれた、という考え方ができますね(先輩たちが有名なだけに、それに負けないENHYPENだけの魅力を見せていこうと言った意味かな?と思います)。

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実際に「僕は今、世界をひっくり返す」という歌詞が出てくることや、「空に僕の足を踏み出す」とあることから、練習生だったENHYPENのメンバーたちが芸能界で羽ばたこうとしている、という意味で捉えることができると思います。

ここまでが私がENHYPENの『Given-Taken』を見た感想です。

それにしても…

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このラストは絶対に何かあるーーーーー!!!!

ソヌの表情演技の巧さがここで生かされていて、あっぱれ!の一言に尽きます。。。

そして本当の最後、

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そんな終わり方、やっぱり、絶対に何かあるーーーー!!!!

今から楽しみでしかありません。

むしろ待ちきれない…。

次回を楽しみにさせるって、ひとつの売り方ですよね。

こういうところにBigHitの上手さを感じます。

デビューショーケース

K-POPアイドルといえば、デビュー日に必ずと言っていいほど、デビューショーケースを開催します。

ここで大々的にデビューするのですが、クォリティが1段階違いました…。

爽やかで明るくてキャッチーな曲だったり、強めのHIPHOP曲で攻めたりしているわけでなく、他の新人グループのコンセプトやグループイメージとは隔離された雰囲気の楽曲でのデビューということで、デビュー曲ながら“高貴さ”や“高級感”を感じることができました。

そしてこれもまたBigHitあるあるですが、ダンスの隊形がとにかく複雑に変化し、一人ひとりが目立てる部分が多い!

また、サビ部分の全員が中央に集まり、右足を大きく回し、左足を大きく回し…という部分が印象的で、惹きつけられます。

一般的に見ると大人しい振り付けに見えるので、物足りないだとかよく分からないだとかそういう声もよく上がっているようですが、そうじゃない!と私は声に出して言いたいです。

細やかな演出、ストーリー性のある振り付け、メンバーそれぞれの表情演技…全てが音楽の世界観を作っているんですよね。

FNS歌謡祭ステージ

さらにはデビューしてすぐに日本の音楽番組『FNS歌謡祭』に出演したENHYPEN。

Mnet『I-LAND』が有名だったからというのもあるとは思いますが、日本人メンバーのニキがいるということで、着実に日本での仕事も取ってきているなあと感じました。

日本のアイドル、そして歌手とはまた違った魅力を持つK-POPなので、防弾少年団(BTS)のように、日本でも知名度を上げていってほしいなと思うばかりです。

MAMA2020

2020年暮れにデビューということで、新人賞の候補に上がるのは来年になるENHYPENですが…

なんとMAMA2020に出演!!!

ENHYPENはMnetを運営するCJ ENMとBigHitの共同設立会社BE:LIFTに所属しているということもありますが、これってなかなかないことです。

しかも、パフォーマンス後には来年の出演を予告するようなメッセージまで表示され…、これだけで来年の活躍が楽しみになっちゃいますね!

ステージ単体で見ると、やはり何がすごいって…

ソンフンのスケートをする演出があったことではないでしょうか?

アスリートを目指していたK-POPアイドルは結構多いですが、フィギュアスケート選手(国際大会出場レベル)はK-POPアイドル初。

パフォーマンスの一部として組み込める凄さと、長い間スカートシューズを履いていないのにも関わらず、あんなに素敵なパフォーマンスをしてくれたソンフンに心から拍手を送りたいなと思います。

多分、永遠に見ると思います()

おわりに

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ENHYPENのデビュー曲『Given-Taken』のMVを見た感想を語ってきましたが、この記事はあくまでも実態と照らし合わせたときの見方になります。

ストーリーの詳しい考察については、BigHitのファンの方々がたくさんアップされているので、そちらを参考にされた方が良いかと思います(BigHitの考察班さんたち、本当に素晴らしいので…!)。

K-POP雑食ペンであるNeon(grmsk)なので、色々なグループのデビュー曲を見守ってきましたが、こんなに意味深いストーリー性のあるデビュー曲って初めてだったかもしれません。

だからか賛否両論とびかっていますが、ENHYPENだからこそできることをやってのけたなと思って、一般受けするのには少し時間がかかるかもしれませんが、確実に人気アイドルとしての道を歩んで行ってくれるのではないかなと思います。

自分たちのストーリーを曲に反映させつつ、MVにも意味を持たせてストーリー仕立てにしてくる…まさにBigHitといった感じですね。

次回作がどのように繋がっていくのか、今から楽しみで仕方ありません…!

焦っても仕方がないので、首を長くして待っていたいと思います!

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