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K-POP界で生き残るために必要なものを【ENHYPEN・ソヌ】に学んだ

年々激戦化するK-POP業界。
激戦区を勝ち抜くために必要なのは、ボーカルスキル?ラップスキル?ダンススキル?コンセプト?音楽性?
いや、“表情づくり”だと思う。

◼︎差別化を図ることの重要性

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第二次韓流ブームの際、BIGBANGや東方神起、少女時代、KARAがK-POP界のトップをひた走っていた。
この頃はまだ今よりも活躍するK-POPグループは遥かに少なく、競合もそんなに多くはなかった。
そのためかK-POPファンではない友人や家族にグループ名をいうと、「あー、⚫︎⚫︎があるグループね」「⚫︎⚫︎って曲を歌ってるグループ?」「この間⚫︎⚫︎に出ていたグループ?」と反応してくれることも多かったように思う。

しかし、1年に数十ものK-POPグループがデビューする現在、そうもいかない。
「みんな同じ顔に見える」「似たような曲、聞いたことある」という曖昧な反応が返ってくることが増えた。

知名度を上げ、人気を勝ち取るためには、アイドル一人ひとりの歌唱力やラップスキル、ダンススキルが必須とされている。
“偶像”であるだけでは、勝ち残れない現実が待ち構えているのだ。
実力のないK-POPアイドルやグループは、よほどの“強み”を持っていない限り、インパクトのある競合グループに追い越される。
そして瞬く間に人気が下がっていくか、平凡な道を進むことになってしまうのが最近の定石だ。

次々と新しいグループがデビューするからこそ、他にはない“強み”を持っていなければ、すぐに飽きられてしまう。
注目度が徐々に下がっていき、気づいた時には数年の空白期間(楽曲リリースをしない期間)が生まれるなんてことはザラにある。
とくに男子グループは兵役の兼ね合いもあり、人気のあるメンバーが兵役に就いている間にグループの人気が下がってしまうこともよくあることだ。
そしてK-POPファンが「最近見ないね」「解散しちゃうんじゃない?」などと心配するまでが1セット。
多くのK-POPグループを見てきたファンの予想は、大体当たる(悲しいことに1年でいくつものK-POPグループが解散している)。

生き残るためには、グループとしての強みのほかに、一人ひとりの実力や個性が強く求められる時代になってきた。

◼︎ENHYPEN・ソヌに気付かされる

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私が何度かnoteで語ってきた、2020年下半期デビューの新人グループENHYPENに、たった10ヶ月程度の練習生歴だけでデビューを飾った、シンデレラボーイがいる。

他の練習生と比べたとき、お世辞にも歌唱力やダンススキルが高いとはいえない。
それでも彼のもつ“魅力”だけで自然と目がいってしまう、魅力的なメンバーがいる。

それが、キム・ソヌだ。

ソヌのファーストインプレッションは強烈だった。

▼Mnet『I-LAND』初回ステージ

ENHYPENといえば、世界で同時放送されたサバイバル番組Mnet『I-LAND』からデビューしたグループ。

たった10ヶ月の練習生歴しかないこの子が、こんなにも完璧な表情でパフォーマンスできるなんて(動画サムネイルを見ても、1人だけ別格の笑顔なのがわかる)。
度肝を抜かれた。

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歌唱力やダンススキルは正直、ほかの練習生や近年の新人K-POPアイドルたちと比べるとまだまだ及ばない。
それでも全く気にならないほどに、繊細かつ素直な“表情作り”に引き込まれ、見ているこちら側も自然と笑顔になっていた。

それはメンターを務めていた人気歌手RAINやZICOも一緒だった。

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いくら歌唱力があっても、ラップスキルがあっても、ダンススキルがあっても…魅力がなければ「上手いな」で終わってしまう。
これだと新しいファンは生まれにくい。
しかし、絶対的な“魅力”を持っていれば「また見たい」という気持ちになり、ファン化しやすくなる。
ミーハーではない、継続的に応援してくれる人が増えることとなり、今後の活動が有利になっていくのはいうまでもない(もちろん大衆ウケして大ヒットすることも大事だが、必ずついて来てくれる強力なファンダムという母体がK-POPアイドルの活動には重要になってくる)。

ソヌのように見る人を自然と笑顔にしてしまうパワーがあることは、激戦化しているK-POP業界のなかで輝くための“最大の武器”になるということを学んだ。
たとえそれが元の性格によるものであっても、努力して生み出したものであっても変わらない。
しかし、元々のポテンシャルが高いソヌは圧倒的に有利ということを、強調して伝えたい。

▼ENHYPENのメンバープロフィール
※K-POP情報サイト『SNAPSHOT』に飛びます

▼Mnet『I-LAND』について
※K-POP情報サイト『SNAPSHOT』に飛びます

◼︎”ソヌ”というキャラクター

普段のソヌは“愛嬌があって可愛らしい”イメージがK-POPファンやENHYPENのメンバー内で根付いている。

セルカを見てみても、ハツラツとした笑顔や時にあざとい?とも感じるようなキュートな表情を見せており、”ソヌ”というキャラクターを自分自身でも理解して、それを前面に出しているように思う。

以前「『PRODUCE101』シリーズに学ぶ“サバイバル番組に強い人”の特徴」という記事でも触れたが、サバイバル番組で生き残るためには“セルフブランディング力が高い”ことは”強み”になる。

ファンが求めているものや大衆が求めているものを理解して受け止め、それをベースに自分のキャラクターを作り上げていけば、人気を獲得するのは何もしないよりも遥かに簡単になるのだ。


◼︎“表情づくり”とはそもそも何か

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愛らしい可愛らしい普段の表情とは違い、ソヌはパフォーマンス時やMVの撮影時に「そんな顔もできるのか…」と感心するほどのギャップを見せてくれる。

ENHYPENの最新曲『Drunk-Dazed』のMV(ミュージックビデオ)での1シーンを見てほしい。

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普段はなかなか見せることのない、鋭い眼差しにドキッとさせられた。

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かと思えば次の瞬間、これだ。
ほとんど表情は変わっていないようにも思えるが、首の角度とさらに強くなる目力、微細な口元の動きで不気味さや恐ろしささえ感じる、意味ありげな表情を作り出している。

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極め付けはこのダンスシーンでの表情だ。
ヴァンパイアの世界をモチーフにしたデビュー曲『Given-Taken』とENHYPEN初のカムバック曲である『Drunk-Dazed』の楽曲の世界観・コンセプトに憑依されているかのような姿には、毎度のこと惹きつけられてしまう。

ああ、“その目つき、本物だ。”

K-POPアイドルにはイケメンが山ほどいるのだから、ちょっと澄ました表情をすれば、誰だって大体、キュンとしてしまうほどにカッコいい。
そんなイケメンが少しニコッと笑えば、それはもう、一瞬にして恋に落ちてしまいそうな感覚になる。

でもそれは“ビジュアル力”に頼っているだけであって(K-POP界ではビジュアルも実力のひとつだとは思う)、表現者としてのホンモノの実力と言えるのだろうか…?

ただ単にカッコいい表情をしたらいいというものではない。
ニコッと笑えばいいというわけでもない。

神経を張り巡らせ、作り込んだ表情を隙なく見せられるか。
見る人を一瞬で惹きつける”表情づくり”も歌唱力やラップスキル、ダンススキルに匹敵する立派なスキルであり、今後K-POPアイドルには必須となるスキルだと、K-POP雑食ペンの私は思っている。

◼︎おわりに

K-POP雑食ペンのNeonはよく、「面食いだ」と言われることが多く、K-POPアイドルに求めるものは何か?と聞かれれば、「ダンススキル」と「歌唱力」と答えていました。
純粋にダンスを見るのが好きで(自分はまったくダンスができないんですけどね)、ダンスが上手な人に惹かれます(反対にダンスが上手じゃない人には惹かれない)。
また、音楽番組に出演した時やライブ・コンサートに行った時に、歌唱力がなくて歌が安定していない姿を見てしまうと、どこか盛り上がることのできない自分がいます。

それほどにボーカル・ラップ・ダンスの実力にこだわってきた私が、ENHYPENのソヌを知ってから、少し変わりました。

Mnet『I-LAND』放送時、最初から最後までソヌとジョンウォンに投票し続けた私ですが…
特にソヌについては、Mnet『I-LAND』の初回ステージを見た時から絶対に最後まで応援すると決めていました。

元々体が弱く、体力的にキツそうにしている姿も見せていたことから、デビューすることにも心配の声が上がっていたソヌ。
しかし、1度ステージに上がってしまえば、そんなことを微塵も感じさせない完璧なパフォーマンスを見せてくれます。
そんなソヌのパフォーマンス姿を見るたび、その徹底した”表情づくり”に感心し、すぐにソヌの持つ魅力に引き込まれてズブズブと沼にハマっていきました。

そこで年々激戦化していくK-POP業界で人気を集め活躍するためには、これまで言われてきたボーカルスキル・ラップスキル・ダンススキル・グループとしてのコンセプトや音楽性以外にも“表情づくり”が必要だということを、ENHYPENのソヌに学んだのです。

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