在宅勤務日記(準備編)

 ある日とつぜん仕事が家にやってきた。
主に珈琲を飲みながら読書やネットサーフィンをするためだけに使っていたこの机が、しばらく私の仕事場となるらしい。
在宅勤務に切り替えた企業の存在は連日の報道で勿論知っていたし、その必要性も重々承知していたけれど、いざ自分自身の出来事として捉えてみると全く違う印象を受けるのだなあ、というのが数日在宅勤務をしてみての率直な感想だった。なかなかペースが掴めない。仕事のスピードが落ちる。なんだか心が晴れない。病む。
そもそもが自宅で仕事をするために買った机だったのにどうにも捗らず結局コワーキングスペースを借りたりカフェに走ったような女である。(そして机は珈琲と読書の場としてのみ活用されることになった)家に篭ること自体が多分そんなに向いていない。私がこの生活に適応するには相当な工夫が必要だ。
満員電車に揺られる通勤時間こそ人生最悪の無駄であるとずっと思っていたが、今考えてみると私は毎朝45分間かけてようやく社会人に変身できていたのである。朝、目を覚ましたその場所でそのまま社会人として闘うことは予想以上に大変だった。

 とはいえ、この勤務形態がなかなか長期化しそうである。この際だからトライアンドエラーを追求してみよう。その第一歩として、記録を残すことが何か改善点の発見に役立つのではないかと思ってこの記事を書いた。

【目的】
・普段通りの業務の質を維持する
・健康を損なわない
・この機会にできるだけ節約

【目標】
・会社方針に従いつつ快適な勤務環境を整える
・通勤時間分の約90分/日を有効に使いたい
・せっかくなので不健康な生活習慣の改善

【前提条件】
・一人暮らしのOL(営業職)
・気が散りやすくて落ち着きがない
・しばらく在宅勤務(終了日未定)
・インナー、客先ともにテレカンで対応
・カフェでの仕事は厳禁とお達しあり
・チーム全員が同様の在宅勤務中

 早く自体が落ち着き穏やかな春を迎えられることを祈りつつ、明日から記録していきます。

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