作って売るだけじゃない。ハンドメイド作家としての副業 - FYSH magazine vol.1 -
こんにちは、neoki(@neoki_v)です。
この度、FYSH magazineと名付けてnoteを始めました。
本業以外のことでお金を稼ぐのが副業。 "Side Hustle"は副業の中でも、「自分がやりたいこと」「情熱を持って取り組めること」で収入を得ることを意味します。
あなたが楽しんで出来る、あなただけのSide Hustleを見つける(=Find Your Side Hustle)ためのmagazineです。海外のBlogやPodcastのエピソードから面白い、と思ったものをご紹介➡︎これって真似して再現できるのか?を考察しています。
経験ゼロから始めたハンドメイド作家としての副業から人気のハンドメイド講師に。
今回ご紹介するエピソードは、こちら。
造園関係会社での働いていたMarieさん。仕事は好きだったのですが給料が安く、足りない分を補うために本業の週40時間にプラスして、インテリアショップで週に25時間パートタイムの仕事をしていました。
そんな忙しい日々を送る中でふと目についたのが高級インテリアショップ、West Elm*のカタログで見た$400のマクラメ編みの壁飾り**。Marieさんのお財布事情的には明らかに予算オーバー。そこで彼女は思いついてしまったのです、「これ、自分で作れんじゃね?」と。
*West Elm:ニューヨーク、ブルックリン生まれのインテリアショップ。
**マクラメ編みの壁飾り:紐の結び目を使って模様を描くのがマクラメ編み。壁飾りのイメージは下の画像の感じです。(画像はEtsyに出品中の作家さんからお借りしました。)
その晩から早速Youtubeでマクラメ編みの基本を学び始めたMarieさん。少ない予算で自分の想像力を発揮するための趣味として始めたのですが、マクラメ編み自体が当時のBoho Chicのトレンド*と共に盛り上がりつつあることに気付きました。彼女は思いました、「West Elmが$400で売れるなら私の手作り作品も地元で売れるはずだ」と。
*2017年のエピソードです。
それからは今までと同じ本業を続けながらも早朝にマクラメ編みのプラントハンガーや壁飾りを作り、週末は自分のブランドとWebサイトの立ち上げに費やしました。1年目は地元のマーケットで少量を販売したり、地元のショップのディスプレイ用商品を作る等しながらひたすら作品のクオリティを上げることに集中。変化は2年目に起こりました。
お客さんから頂く質問で多かったのが「マクラメ編みのやり方を教えてくれませんか?」というもの。教える、ということは彼女の元々のプランにはなかったのですが、あまりにも多く言われるものだから試しにワークショップを始めてみることにしました。
初めてのワークショップを終えたその瞬間、彼女は教えることの楽しさに気付き、自分のビジネスモデルを「より多くのものを作ること」から「より多くのクラスを教えること」に変更することを決めました。(ワークショップで教える回数を増やすことは地元のマーケットで商品を売るよりも楽しく、利益も出やすかったのです!)
インスタグラムでフォロワーの多いローカルショップと協力してワークショップを行いソーシャルメディア上での露出を増やすことから始め、とにかくワークショップの数をこなすことで認知度を徐々に上げていきました。
その他マーケティング施策として、以下の4つに注力しました。
・Facebook、インスタグラム広告への出稿
・eventbride(オンラインでイベントチケットが買えるサイト)への投稿
・自身のWebサイト
・口コミ(多くのリピーターが新しいお客さんを連れてきてくれたそうです。)
1回のワークショップの参加者は12-20人で2時間$350-$550の料金でやっています。彼女はこれを今も副業として続けながら、副業収入は夫との旅行のために節約しているそうです。
ワークショップの様子(楽しそうですね!)
これって真似できる?再現性を考えてみた
何か自分で作ったり細かい作業が好きな人で、かつ教える、人とコミュニケーションが取るのが好き!って人にとってはいい副業になりそうですね。
作ったものを売るよりも、教えることでお金を頂く方が効率がいいというのはすごく賢い!例えば、材料費100円で30分で作ったマクラメ編みのプラントハンガーが2000円で売れたら利益は1900円。でも作ったものを売るためにフリーマーケットに出店したり、ネット上のショップで販売するなどの手間もかかるし、何より作ったものが必ず売れるとも限りません。
対して、ワークショップを開催して教えることで参加費を頂く場合。
1回2時間、10人参加のワークショップで参加費を1人3000円に設定出来れば、2時間で29,000円の利益(30,000円から材料費100円×人数分を引く)になります。
定期的にワークショップを開催して副業収入を得るためには、何よりお客さんに来てもらわなければいけません。Marieさんのように地元で人気のカフェやインテリアショップなど既に知名度の高いショップ、人に協力してもらうのは良い方法ですが、相手にもメリットがないと協力してもらえないでしょう。例えば、観葉植物のショップ内でワークショップをやらせてもらう、SNS上で告知をしてもらう代わりに店舗でディスプレイに使えるプラントハンガーを無償で提供する、など、相手にとってもメリットになるような方法を考えなければいけません。
そういった地道な草の根的な活動にプラスしてとにかく多くの人にワークショップの存在を知ってもらうためのマーケティング活動も欠かせません。
Marieさんが利用した下の4つは全て真似できます。
・Facebook、インスタグラム広告への出稿
→意外と知られていませんが、Facebook、インスタグラム広告共に個人でも出稿できます
・eventbride(オンラインでイベントチケットが買えるサイト)への投稿
→日本だと、peatixというサイトがあります。
・自身のWebサイト
→自分の作品を発表、販売する場も必要。BASEやSTORESといったサービスを使えば簡単に自分だけのネットショップを作れます。
・口コミ
→良い評判がもらえるように日々努力あるのみ!
最初にお客さんを集められるようになるまでが大変ですが、定期的にワークショップが開催できるようになればあとはとても効率が良く、自分が好きなことを教えることでお金を頂けるようになるので頑張ってみる価値はあります!
「私が講師なんて…人に教えられるようなレベルじゃないからなぁ…」なんて思ってしまうかもしれませんが、全くの初心者にとっては少し出来る人からでも教えてもらえることで十分助けになります。自分の好きなことを人に教えて感謝される、そんなSide Hustleのご紹介でした。
Twitterでも海外のSide Hustle事例についてつぶやいています、ぜひフォローお願いします!
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