本は汚していい

読むために買った本なのに、いつの間にか売るのが目的になっていた。
買ったら必ず定員さんにカバーをかけてもらい、
読むときは折り目も書き込みもせず、汚さないように丁寧に扱う。

読み終わってある程度溜まってきたら、まとめて下取りへ出している。
しかし、売ってもけっきょく二束三文にしかならない 。

なのでここ数年は“自炊”というのをやっている。
もちろん料理ではなく、自分で本を裁断してスキャニングするのだ。
スキャンしたデータはpdfにしてタブレットなどへ取り込んでいる。
でもスキャンしたら満足して、結局読まない。

せっかく買ったんだから、書き込んだって何したっていい。
もちろん物を大切にするのは大事。
でも本質はそうではない。
本に書かれている情報を得るのが目的ではないか。

買う前は商品だけど、手に入れたら道具になる。
道具なら使ってなんぼのもの。
汚した分だけ、本の価値は下がるけど、自分の価値は上がると思えばいい。

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