頑張るという呪い

呪いの話である。
表題のとおり、生まれてこの方この呪いにずっととらわれている方も多いと思う。
特に長男長女に多いと思う(個人の感想です)
第二子以降はそうじゃないとは言えないが、悲壮感がただようほどではないと思う(大偏見です)
元気じゃなくても反射的に大丈夫というし、時には死に物狂いで自分さえも騙そうとする。
私は強い。このくらいで負の感情を持ったりしない。嫌いな人などいない。人は皆いいところがある。もっと大変な人がいる。私がやらないとみんなが困る。涙を見せてはいけない。人の負担になったり迷惑かけては申し訳ない。
その使命感がどこからくるのかわからないが、とにかく弱い自分を隠すのに必死になる。

責任感が強いとも言えるけど、自意識過剰ともいえる。
頭ではわかっている。
私がいなくても地球はまわるし会社もまわる。
私がやらなければ誰かがやるし、断るのは悪いことじゃない。むしろキャパ超えてまで仕事を抱えてある日突然燃え尽きてしまう方が周りが困る。
わかっているのだそんなことは。
性分なのだ。性分じゃないことをしようとする方がストレスがかかるのだ。
この呪いは死ぬまでたぶん解けない。
頑張る→キャパ超え→病む→復帰して頑張る→マイペースでいこう→いつのまにかやっぱりキャパ超え→病む
何ラウンドもしてしまう。
最近は呪いさえも自分の一部だから、と自分を許しかけている。
これが私のマイペースなんだろうとも思えてきた。平均値をずっと叩き出す人間ではないのだ。そんな人を、うらやましいと思うこともあるけれど、その人はその人できっとちがう呪いをかけられているだろう。
なるべく迷惑をかけてはいけないけれど、ときには人に迷惑をかけてこそ、心の底からの感謝の気持ちも味わえるのかもしれない。


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