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象主に命令できるのは「天月家」の子孫なのでは?【ONE PIECE考察】

 正確には、天月家の誰かの子孫。


モモの助が命令できた理由

 今まであまり気にも留めていなかったのだが、なぜモモの助だけが象主に命令できたのだろう?
 もしかすると、光月家の一族だからだろうか。
 つまり、1000年前、大罪を犯した象主に歩き続けるよう命じた者は光月家の人間であり、象主の背にあるミンク族と縁があるのもそれがきっかけで……いやでも、もしそうなら光月おでんに対しても何か反応があっても良さそうだけど……
 などと考えていて、ふと気付いた。
 ひょっとすると、モモの助が象主に命令できるのは、光月ではなく、天月の血筋のお陰なのではなかろうか。

天月家

 モモの助の母親、おトキ様の姓である天月家。
 明らかなワノ国人である彼女が、800年前はワノ国の外で産まれ育っていたことから、私は天月家こそがワノ国出身の天竜人ではないかと考えている(下記記事を参照)。

 光月家の前にワノ国を治めていた将軍家
 その一族の誰かが象主に罰を与え、ただ歩き続けるように命じた。
 だからこそ、その子孫であるモモの助は象主に命令できるのだと考えたらどうだろうか。

おトキ様の使命

 天月トキには何らかの使命があり、彼女はそれから逃げる為に未来へと飛び続けていたらしい。
 その使命こそが、ワノ国の開国だったのではなかろうか。
 天月宗家が聖地マリージョアへ移住した後、ワノ国で謀叛が起こり、鎖国された。
 マリージョアの住人達は象主の力を使い、閉ざされたワノ国を開国させようとした(ちなみにどうやら「天竜人」という尊称が使われだしたのはごく最近になってからのようだ)。

 聖地の住人の中で、その象主を操る「資格」を持つ生存者が、おトキ様だけだったのかもしれない。
 しかしながら、自分が開国することによって世界政府とワノ国との間で戦乱が起きることを恐れたおトキ様は、未来へと飛び立ったわけである。
 五老星が開国の方法について詳細に知っていたのも、その当事者である天月一族が身内にいるからだとすれば納得だ(特にナス寿郎聖は名前からして、おそらく母親が天月一族だろうし)。

104巻 第1052話

ワノ国の天月家

 仮にそうだとすると、象主を使いワノ国を鎖国させたのは、祖国に留まった天月家の人間ということになるだろう。

96巻 第965話

 光月一族の同志となり、マリージョアへ移った本家に反旗を翻したのである。
 天月家の一族のうち、おトキ様とこの残留天月家の者だけが、「資格」を持つ人間だった。
 しかしながら、ワノ国の天月家の者は既に滅んでいるようだ(おそらく元々は鈴後か白舞のどちらかを天月家が治めていたのだろう)。
 この世で象主を操れるのは、モモの助と日和様だけになってしまったと考えられる。

世界を夜明けに導く者

 光月おでんは何故か、モモの助こそが「世界を夜明けに導く者」と予想していた。

103巻 第1041話

 その条件が光月家の血を引いていることなのであれば、おでん自身も該当するはずなのだから、おでんには無く、モモの助だけが持っている何かにこそ、導く者の条件があると見るべきだ。
 ラフテルにて歴史の真実を知った光月おでんは、天月家の血が持つ意味を知り、その血を引くモモの助こそが、象主を操り、世界を夜明けに導く者だと考えるようになったのだろう。

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