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絵画と香りの関係ー香水探しの旅④ Buly(ビュリー)編

ここ最近その魅力にすっかり取り憑かれてしまったビュリーの香りについて書こうと思います。
というのも、12月末までで終わってしまう香りがあるから!!

すっごく長くなったので、気になっている香りがあれば目次から飛んで参考にしていただけたら…。

Officine Universelle Buly(オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー)

元々パッケージがロココ調というか優美な感じのおフランスのデザインで、気になっていたブランドだった。


珍しいのは、香水が水性ということで、普通のアルコールが入った香水に比べて、むわっとした拡散ではなく穏やかな香りだちが特徴。アルコールじゃないから髪にもつけられる。
同じ香りのシリーズで、ボディミルクとボディオイルもあって、そちらの方が幾分かお手頃みたいで、香水と並んで人気がある。

お店で香りを体験

私が初めてビュリーのお店に訪れたのは丸の内店。1組ずつ店員さんが順番に案内と接客をしてくれるようになっていて、なかなか入るのにハードルが高かったのだけれど、「今日は試すだけのつもりなんです」と正直に伝えたら色々自由に嗅がせてもらえ、香りの説明も丁寧にしていただけた。

ビュリーのお店は内装もとても素敵で、足を踏み入れるだけでもご令嬢の気分。
香りを試す時もフラスコのような器具に空気をシュコシュコするチューブが取り付けられていて、それを使って香る仕組み。なんてファビュラスなの〜
フラスコの中には少量の香水が入っていて、香りとしてはラストノートの香りなので、つけたての香りが知りたい時は腕やムエットに出してもらうのがいいと思います。なかなかリッチなお買い物体験だ・・・

(これは渋谷だけど、こういうやつ)

あと、担当してくれた店員さんが特に素敵な方で、私の気になった香りを肌のせしてくれた上で、持ち帰り用のムエットとOPP袋に入れてゆっくり検討できるようにしてくださった。そして、香水探ししてるんです、と伝えたら、散々香りを試した帰りがけに、「ピンと来なかったらそれは自分の香りじゃないから、納得のいく香水選びをしてくださいね!」とニコニコ明るくアドバイスくださって、気持ちよくお店を後にできました。あの時の店員さんありがとうございます!!

片っ端から嗅いだのだけれど、この日試したのは主にリケン・デコスとアル・カシール。感想を以下に。

リケン・デコス

濡れたシダ植物の香りが静かにする。その後、落ち着いてくると、ちょっと甘さのあるグリーンの香りになって、かなりアロマティックな香りというのか、色で言ったらはっきりと深い緑を感じる。他にはない落ち着く香りで、春頃に使いたい。

アル・カシール

スパイシーな異国の香り。丸の内店で接客していただいた超素敵なお姉さんが、この香りに惹かれてここで働いてます!と言っていたのが印象的。本当に気持ちの良い接客で、素敵な方だったのでその人の運命の香りなら私も欲しい…!!!と思ってしまった。
ただ、ムエットだとスパイシーで個性的で素敵なのに、肌乗せすると香りが変わって、かなり甘さが出てしまう気がした。うーーーーん!普段使いには強すぎる香りなので、ボディミルクかオイルでお迎えしようかな。

ルーブル美術館とのコラボ

その後、お店でも説明いただいていたルーブル美術館とのコラボの香りも気になってきた。ルーブル美術館の名画から調香師がインスピレーションを得て香りを作ったというストーリーもとっても魅力的。
しかもこのコラボ、店頭での販売は今年いっぱいで終わってしまうそうで、後悔しないためにも、別の店舗(渋谷PARCOとNEWoMan新宿)に再訪。

気にいった香りについて感想メモしておきます。
ちなみに、オンラインでは2月までルーブルコラボ売ってるらしく、終売するまで誘惑が付きまとう・・・。

大工の聖ヨセフ

こちらの絵については、正直知らなかったけど、見れば見るほど素敵な絵だ。イエスの育ての父ヨセフはどんな気持ちで神の子を育てていたのだろう。大工であったヨセフの慈愛が感じられる暖かい絵だなと思う。
香りについては、第一印象、ちょうど私が好きなサンダルウッド系の香りだ〜〜!!!という感想(と思ったらシダーウッドって書いてあった。木の匂いの種類まだわからん)お香のような香りに加えて、バニラのような甘い香り、それをパウダリーさが包んでいる感じ。
あ!トムフォードのウードウッドと、バニラファタールのちょーど間みたいな香りかも…!
こちらは我慢できずに、(あんまり良くないなと思いつつ…)メルカリで出品されていたディスカバリー小さいサイズを入手したのと、それだけでは我慢できずに、新宿店でボディミルクも買った。ボディミルクは開封からできれば半年、少なくとも1年以内に使い切るようにとのこと。新年に開開けるぞ〜

追記:結局ボディオイルもネットで買った。

サモトラケのニケ

言わずと知れた名品ですね。勝利の女神でもあって、船の船首で風を受けているイメージです。いつか本物を見に行きたいな。
香りはチュベローズの高貴なお花の香りにこれがミルラ…?丸くて甘いウッディな香りが少し。正直チュベローズとローズの違いがよくわからない程度の知識なので、もしかしたらお花の香りは他のお花も混ざっているのかもしれない。
こちらはボディオイルを渋谷店で購入。(私が訪れた時、ルーブルコラボのオイルはこれしかなかった)
お風呂上がりにつけるとサラッと保湿されて、フワッとお花の香りがして夜に貴族の気分で寝られます。
使い続けていたら後からだんだん、ミネラルの香りというのか、塩味を嗅ぎ取ることができて、ニケのイメージである海を感じられた。

ミロのヴィーナス

これも超有名彫刻ですね。
風に吹かれて「動」と強さを感じるニケと比べると、完成された肉体美の「静」の彫刻という感じ。
ルーブルシリーズの中ではこれだけ調香師の方が男性なのだとか。
以前お店で香った時にはすんごい甘い…と思ったけど、再訪して手首と髪の毛につけてもらったら、トップはフルーティで華やか…!
おそらくマンダリンとジャスミンの香り。しかも、水性香水だからか、フルーティだけど全くクラクラしない。そしてやっぱりだんだんと甘さがはっきり出てくる。アンバーの香りなのかな?でも優しい香りで、ミロのヴィーナスの嫋やかさが表現されてるなぁ…と感激。
ほしいぃ…

グランド・オダリスク

官能的な絵ですね〜。肉体の骨格バランスがちょと変(胴が長い)ということでも有名で、だからこそ不思議と目に留まり人を惹きつける絵画。
香りはムエットでのお試しだったのですが、香りはとってもパウダリー。私の語彙だとパウダリーとしか言えない。白粉です。
トップはちょっと苦みを感じて、ラストの方はそこに甘さも感じた。第一印象ではう〜ん使うのが難しそう…な香りだったんですが、なんだかんだ忘れられない香りで、小さいものが欲しくなるなぁ。

ちなみに、そのときのムエットは扇型の試香紙に香りを吹きかけてくれて、それを仰いで香りを確認するので、大変優雅…。

あと、オイルかミルクかでお悩みの皆さんに、店員さんのアドバイスを記しておきます。
香水に近い香りを楽しみたい、髪にもつけたい、という場合はオイル。より保湿力を重視したい場合はミルク、だそうです!あと、ミルクはポンプがついてくるので、オイルに比べて使いやすそうだなーと。

クリスマスシーズンでお財布の紐がゆるゆるで際限無く買ってしまいそう。
また、次回台湾茶の香水とかについて書きたいな〜と思ってます。

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