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社会人と学生の働く価値観の意識調査について

社会人の優秀人材は「企業価値向上」の観点に関心が高く、 学生は「社会貢献」「環境への配慮」を重視

「人的資本可視化指針」という言葉を初めて聞いたが、政府より発表され、人的資本情報の開示に向けた動きが本格化しているらしい。
人的資本可視化方針とは
転職希望者と学生を対象に、企業が開示する情報のどこに関心が高いのか調査した記事があったのでまとめる。


優秀人材は、「裁量権」や「挑戦」をより重視する傾向

1年以内の転職を検討している社会人に対し、転職先の検討にあたり重視する要素を聞いたところ、「人間関係が良い」(88.3%)、次いで「給料が良い」(87.5%)、「ワークライフバランスを保てる」(85.3%)であった。

転職先の検討にあたり重視する要素(社会人全体と優秀人材)


現在勤めている会社での自己評価を聞き、「評価が高い」かつ「昇格のスピードが速い」と回答した人を「優秀人材」として分析に用いた。

優秀人材と社会人全体を比較した結果、優秀人材の方が「裁量権がある」「新しいことに挑戦できる」といった要素をより重視する傾向が見られた。

転職先の検討に使用する媒体・ツール(社会人全体・優秀人材比較

転職の検討に使用する主な情報源は、「転職サイトの情報」(61.3%)、「会社のホームページ」(55.5%)、「転職/採用エージェントからの情報」(44.9%)。
優秀人材に着目すると、社会人全体と比較して「会社のSNS」を情報源とする比率が相対的に見て高い傾向が確認された。


▼社会人の優秀人材は、「価値向上」領域に関心が高い傾向

「人的資本可視化指針」に開示事項例として示されている項目の中から関心のある項目について、優秀人材と社会人全体の回答を比較した。

優秀人材は相対的に、「リーダーシップ」「サクセッション(後継者プラン)」「採用」「エンゲージメント」「育成」に対する関心が高い傾向が見られる。
「価値向上」「リスクマネジメント」の2つの観点から見ると、社会人全体では「リスクマネジメント」領域に関心が高い傾向があるのに対し、優秀人材は社会人全体に比べ「価値向上」領域に関心が高い傾向が見られた。

人的資本情報開示項目への関心度(社会人全体と優秀人材)


性別による差を確認したところ、男性は「リーダーシップ」「サクセッション(後継者プラン)」「採用」に関心が高く、女性は「差別のなさ」「ダイバーシティ」「福利厚生」に関心が高い傾向が見られた。

人的資本情報開示項目への関心度(社会人の優秀人材:性別に見た傾向)


▼学生は社会人に比べ、企業の「社会貢献」や「環境への配慮」を重視する傾向
2024年春に就職を予定している学生500人に、就職先の検討にあたり重視する要素を聞いたところ、上位3つは社会人の上位3つと同じ結果。

就職先の検討にあたり重視する要素(学生)

学生は「社会貢献に積極的」「環境に配慮している」の回答比率が社会人と比べ相対的に高かった。


▼学生の関心が高い人項目は「福利厚生」「賃金の公正性」で社会人と同じ。次いで、「安全」「精神的健康」「採用」への関心が高い

学生の関心のある人的資本情報の開示項目は、会人と同じ「福利厚生」「賃金の公正性」がトップ2として挙がった。

人的資本情報の開示項目への関心度(学生)

学生の性別による差を確認したところ、相対的に、男性は「リーダーシップ」「サクセッション(後継者プラン)」「エンゲージメント」への関心が高く、女性は「ダイバーシティ」「差別のなさ」「育児休暇」への関心が高かった。

人的資本情報の開示項目への関心度(学生:性別に見た傾向)


優秀な人材ほど挑戦や裁量が大きいかどうかを気にしている結果を見て、
優秀人材へのアピールという意味では、関心の高い項目についてアピールできるポイントや取り組みを定性・定量面で開示することが重要だと学んだ。

また転職時の情報収集について、会社HPや口コミ等想定通り細かい部分まで見ているとデータで出ているので、Indeedの口コミや今後OMの提案にも活かしたいと思う。
男女別でも気になる項目が違うので、ペルソナ別で原稿を作る際にも参考にしたい

人的資本情報の開示についてはいくつか調べてみたものの未だイメージが湧きにくいため、わかりやすく書いているものがあればインプットしていこう

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