留学日記#36 24.1.20.
就活をしていると、これはどうにかなるだろうという余裕と、もう手遅れなのではという焦りとに交互に揺さぶられる。おそらくどちらも正しい。
スイス人に誘われレマン湖湖畔の催しへ。光をテーマにした大規模な芸術イベントで、色とりどりのイルミネーションであしらわれた巨大なモニュメントが湖畔中に設置されている。淡く光るキエフの小鳥のバルーン、音に合わせて白い瞬きを繰り返すガラス張りの密室、湖の噴水に投映される海の生き物。先日見かけて何なのだろうと不思議に思った薄い円形の空洞は、対岸と対になって紫色のレーザーでモールス信号を送り合える仕掛けになっていた。スイス人は珍しくはしゃいでいて、人に会う気分ではなかったのだけど、つられてこちらまで明るくなってくる。
帰宅後、夜中に高校同期から連絡が来る。明日僕のところに来るらしい。彼はストラスブールで留学している。卒業後一回会ったきりだし、あまりにも突然の申し出だが、二つ返事で快諾した。
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