愛のボキャブラリーを増やそう。愛されていたとわかるから。

最近ガチ友人にも何をして暮らしているのか謎と言われるので、自己紹介をします。
主にお仕事のことを書きますね。


佐藤ありさ 1991.06.18 ふたご座
6歳の息子がいるシングルマザー
広島県のコンビニもない田舎町に住んでいますが、関西や関東にもよくいます。

インスタのプロフィールには「愛の研究をしています」と書いていますが

もっと詳しく言うとデザインやSNSマーケティング、ブランディングの会社をやっています。


クライアントさんには学者・研究者さん・専門分野を突き詰めている方が多く、わたしも日々学ばせてもらっています。


基本的には皆さんの研究がより捗るようにサポートするのがお仕事ですが、わたしの活動の軸は、「愛のボキャブラリーを増やす」ということです。


哲学者ヴィトゲンシュタインは「論理哲学論考」という著書の中で、「思考に境界線を引くのが言葉だ」と言いました。


何を言ってるのか、ちょいムズイですよね。
では、世界地図をイメージしてみてください。

国境があるから、国は見えますよね。


わたしたちの思考に対して国境のように線を引き、一つひとつのかたまりにしていく。


ブワッと広い思考が分類されてひとかたまりになるから、

「嬉しい、悲しい、愛しい、おもしろい
むなしい、寂しい、恋しい」

そうやって、わたしたちは心を認知できるんです。
それが言語化の活動です。



概念に言葉を与えていくsignifié(シニフィエ)とsignifiant(シニフィアン)の関係。
実はわたしの会社の名前にもなっています。

概念を言語化できたときに、思考は完成するんです。

となると、言語化できるものが、わたしたちが認知できる世界の限界。
つまり、概念に名前をつけていくことで、わたしたちはもっともっと世界を広げていくことができるわけです。

そんなことを、日々お仕事でもプライベートでもやって暮らしています。


考えてみてください。

愛の気持ちに、愛という名前をつけて呼んだ人は天才だと思いませんか?



わたしは何度考えても震えます。愛のように見えないものを、よく、見つけて信じたなって。


愛という概念と言葉が発見されている時代に生まれたなんて、本当に幸せかもしれません。


というのも、世界にはまだ名前がないものがたくさんあります。


名前のない関係性
言葉にはできない体験
語ることもできない気持ち



名前がないから呼べないものはたくさんありますが、

もしそれらに名前がついた時。
いつか幼かったわたしたちは
愛し、愛されていたことに気づくのかもしれません。

だからわたしは
「愛のボキャブラリーを増やそう」と思うのです。



あとは、ラベリングのミスも、非常に多いですからね。



愛と書いて、孤独と読んでしまうこともあるのがわたしたち。
そんな繊細な人間活動に、とても興味があります。

そうそう、わたしのインスタから「恋愛」の香りがするのも、人の繊細さを感じていたいからです。


どんな屈強な人も、恋の前では夜泣きする。



だから恋愛は好きです。
そんな人間の柔らかい部分をテーマに、インスタも更新しています。


こんな感じでいろんなことに興味を持って学んでいますが、一番の専門は「哲学」です。


哲学とは、なんでしょう。


わたしが研究をお手伝いしている哲学の教授は、
哲学を

「自分のテーマについて
自分の頭で考えて
自分の言葉で表現すること」


と定義づけました。

どんなテーマも哲学になります。正解も不正解もないのです。
正解も不正解もないものを、問い、答え続ける。それが哲学。


哲学は、2000年以上続けられた歴史ある学問である一方で、「役に立たない学問」とも呼ばれ続けてきました。


「もう正解が出ているものを、あえて初期化して考え直す」

それを哲学はやり続けます。

目の前の現象を疑い、再定義する。
そうすることで新しい視点を持つことができるんです。
多くの方は、そんな効率の悪いこと、面倒でやりません。


だからこそ、わたしは思います。


「哲学は、贅沢品」


大多数の方にとっては、哲学なんて無意味かもしれない。
でも、無意味なものの意味を楽しむのが哲学です。


ある日本の哲学者さんは言いました。


「哲学にはきっかけか、余裕が必要です。
哲学をやる人は、少し不幸か、普通か、少し幸せな人なんです。
とびきり不幸な人やとびきり幸せな人は、哲学なんてやらない。」


こんな贅沢なことをして暮らしているなんて、なんて幸せなんでしょうか。


ちなみに、哲学は武力を持ちません。
誰かを言い負かすためでもなく、勝つためでもなく、「この世界を自分はどう生きるか」を問い続けることだからです。
衝突と競争を終えて、第三の抜け道を用意して調和を生み出すこと。それが哲学。

わたしはバトルが得意ではないので、とても性分に合っています。



そうそう、これだけ哲学のことを無意味、無意味と言いましたが、実はとてもお仕事に役立っています。


「哲学のないビジネスは長く続かない。」


日々たくさんの素晴らしい方々とお会いしますが、これを肌と数字で感じています。

30年ちょっと生きただけのわたしが言うと信憑性に欠けるかもしれませんが、実際に2000年以上途絶えず続いた学問には、やはり求められて、成してきた力があるのです。




さて、わたしが普段お手伝いをしているクライアントさん方はご自身の幸福論の追求をしていたり、世界に影響する思想や学問を命をかけて研究をしている根性のある方々です。


「人生は短く、芸術は長い」


そう、命はいつか尽きます。
でも、生み出した言葉と概念は尽きないんです。


「知の生産」というのは、果てしなく根気のいる運動です。


学問というのはいつも「なぜ?」と「もしも」から始まります。
疑問を持たなくなったとき、問いはなくなり、新しい価値観の種まきは途絶えるんです。

全て知り尽くされたようなこの情報社会にも、まっさらな気持ちで謙虚に挑む。


わからないことへ挑戦する姿勢
わかったことへの驕らない姿勢



その先へ
もっとその先へ。

そんな知的体力が必要です。



わたしは、新しい問いと答えを生み出し続ける知の生産者たちに、敬意を持って関わりたい。
そしてそんな素晴らしい方々の美学を、長く残していきたい。
そう思って暮らしています。


さらには、わたしはわたしに出会ってくださった方がより深い思想に辿り着くための【対話の相手】でありたいと思っています。

自分の能力を最大化するために1番良い方法が【対話】です。
そして、対話は大変です。


思考だけでは足りない。
言葉にするだけでは足りない。



知識、深掘り、展開、背景、思いを言葉にするためのボキャブラリー、お互いを決めつけない初心、対話を諦めない姿勢。そして愛。


フラットでクリーンな対話が、わたしたちの思考をより深く美しくしていくのだと思います。


わたしが目指すものとしては

「大人の教養を深め、言語と非言語の領域から
唯一無二の存在感を生み出す」


出会ってくださった方とこんなことをやっていきたいと思っています。


わたしの愛する方々。
そんな皆さんの思想を後の世に受け継いでいくための、言語化のお手伝いをしていくのが幸せで仕方ありません。



そして最後に。


「愛する」ということを、考え続けさせてくれる皆さんに本当に感謝しています。
わたしに愛があるから、愛を発信しているのではなくて、愛とはなんなのかを知りたかったから、研究しているんです。


さっくり話すつもりが長くなりました。

今日も存在してくれているあなたに
愛をこめて。


佐藤ありさ

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