ロジェ・ヴァディム監督 『バーバレラ』 : 「ラブ&ピース」な 反世界
映画評:ロジェ・ヴァディム監督『バーバレラ』(1968年、フランス・イタリア合作)
まあ、どう評していいのかと、考え込んでしまう作品である。
「B級SF」だとか「SFエロティックコメディ」だと言っても間違いではないものの、それではこの作品の「肝心の部分」を、何も語っていないようにしか思えない。
本作を「どうでもいい、おふざけ作品」だと断じても、それはそれで間違いではないのだろうけれど、この作品は、単なる「手抜き作品」などではなく、なんらかの「思想性」を込めた、確信犯的とも