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「宗教(キリスト教以外)」関連書レビュー

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キリスト教以外の「宗教」関連書のレビューを集めました。 後日、整理の予定です。
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#批判

カール・ラーナー 『現代に生きるキリスト教』 : 「現世」をも 変えていく力

書評:カール・ラーナー『現代に生きるキリスト教』(エンデルレ書店・1965年刊) カール・ラ…

年間読書人
5か月前
12

「文芸批評」的に読むとこうなる。 : 平田雅彦・平田悠悟 『38万人を診た専門医が教…

書評:平田雅彦・平田悠悟『38万人を診た専門医が教える 自分で痔を治す方法』(アチーブメン…

年間読書人
5か月前
21

池田大作の死 ・ ある虚妄の終焉

一昨日から二泊三日(2023年11月16日〜18日)で北海道へ行ってきたが、その前日から、良かれ悪…

年間読書人
7か月前
21

キム・ジウン&キム・ドヒ監督 『差別』 : 肉を切らせて、 骨を断て!

映画評:キム・ジウン&キム・ドヒ監督『差別』(2021年・韓国映画) 「在日朝鮮人差別」問題…

年間読書人
7か月前
14

宏洋 『神になりたかった男 回想の父・大川隆法』 : カリスマ依存は終わらない

書評:宏洋『神になりたかった男 回想の父・大川隆法』(幻冬舎) 今年(2023年)3月2日、宗…

年間読書人
7か月前
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春日武彦・ 平山夢明 『「狂い」の調教 違和感を捨てない勇気が 正気を保つ』 : 狂…

書評:春日武彦・平山夢明『「狂い」の調教 違和感を捨てない勇気が正気を保つ』(扶桑社新書…

年間読書人
10か月前
7

ベネディクト・アンダーソン 『想像の共同体 ナショナリズムの 起源と流行』 : 「国民」 という幻想

書評:ベネディクト・アンダーソン『増補 想像の共同体 ナショナリズムの起源と流行』(NTT出版) 名著として、あまりにも名高い本で、私もこれまで何度か買っては積読の山に埋もれさせてきたのだが、今回やっと読むことができた。 なお、この本は「初訳版」の後に「増補版」が出て、現在は「定本版」が出ているが、私の読んだのは「増補版」である。したがって、「定本版」で増補された新稿「旅と交通」は読んでいないが、大勢に影響はないだろう。 さて、本書『想像の共同体』だが、これがなかなかの難

『加藤周一対話集1 〈日本的〉ということ』 : 背教者としての 「隠れキリシタン」

書評:『加藤周一対話集1 〈日本的〉ということ』(かもがわ出版) 加藤周一を読むのは、こ…

年間読書人
11か月前
24

内田樹 『日本辺境論』 : 読んで楽しい 「自己啓発本」

書評:内田樹『日本辺境論』(新潮新書) 本書は『新書大賞2010 第1位』を獲得した、当時の…

年間読書人
11か月前
29

フィリップ・K・ディックの 〈堕胎〉批判 : マーク・ハースト編 『ザ・ベスト・オブ…

書評:マーク・ハースト編『ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック〈4〉』(サンリオSF文庫) …

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白井智之 『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』 : 「宗教という特殊設定」の 現実…

書評:白井智之『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』(新潮社) 昨年(2022年)度の「本格…

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沼田和也 『街の牧師 祈りといのち』 : 読まれない「余白」

書評:沼田和也『街の牧師 祈りといのち』(晶文社) 本書の帯には、次のような推薦文が刷ら…

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中村哲 『ペシャワールにて 癩そしてアフガン難民』 : 「保守」 とは何か?

書評:中村哲『ペシャワールにて 癩そしてアフガン難民』(石風社) 「中村哲」という人の存…

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樋口毅宏 『中野正彦の昭和九十二年』 : 〈偽史〉の精神誌

書評:樋口毅宏『中野正彦の昭和九十二年』(イースト・プレス) いよいよ、噂の「回収」本、『中野正彦の昭和九十二年』である。 「いよいよ」というのは、私はこの作品を読むために、それまではその存在さえ知らなかった「樋口毅宏」という作家の著作を、4冊も読んできたようなものだからだ。 その4冊とは、読んだ順に『民宿雪国』『タモリ論』『さらば雑司ヶ谷』『雑司ヶ谷R.I.P.』。 『中野正彦の昭和九十二年』を読み終えた今、「長編エッセイ」である『タモリ論』を含めて、私の読んだ樋口作