ベネディクト・アンダーソン 『想像の共同体 ナショナリズムの 起源と流行』 : 「国民」 という幻想
書評:ベネディクト・アンダーソン『増補 想像の共同体 ナショナリズムの起源と流行』(NTT出版)
名著として、あまりにも名高い本で、私もこれまで何度か買っては積読の山に埋もれさせてきたのだが、今回やっと読むことができた。
なお、この本は「初訳版」の後に「増補版」が出て、現在は「定本版」が出ているが、私の読んだのは「増補版」である。したがって、「定本版」で増補された新稿「旅と交通」は読んでいないが、大勢に影響はないだろう。
さて、本書『想像の共同体』だが、これがなかなかの難