沼田和也 『牧師、 閉鎖病棟に入る。』 : 承認欲求と 自己劇化の罠
書評:沼田和也『牧師、閉鎖病棟に入る。』(実業之日本社)
著者の沼田和也氏については、ずいぶん昔に直接お会いしたことがある。
たしか「mixi」のキリスト教関連のコミュニティで知り合って、いちど直接会いませんか、という話になったのではないかと思う。
当時、私は、キリスト教を独学しながら「キリスト教批判」をはじめた頃で、コミュニティでそこに集う人たちに「素朴な疑問」をぶつけていた。
要は「本気で、神様が存在していると思っているのか?」「どのような証拠があって信じられるのか?