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「宗教(キリスト教以外)」関連書レビュー

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キリスト教以外の「宗教」関連書のレビューを集めました。 後日、整理の予定です。
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#宗教批判

ジョルジョ・アガンベン 『瀆神』 : 「瀆神」と「瀆聖」の違い

書評:ジョルジョ・アガンベン『瀆神』(月曜社) 難解な書物である。哲学書なのだから、それ…

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マルコ・ベロッキオ監督 『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』 : 何が…

映画評:マルコ・ベロッキオ監督『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』(2023年、…

年間読書人
12日前
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リンク集「キリスト教(カトリック+α)」関係レビュー

(※ トップの『証し』は新旧共通。以降は大雑把に、「異端」「歴史」「思想」「事件」「教皇…

年間読書人
1か月前
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カート・ヴォネガット・ジュニア 『猫のゆりかご』 : 猫の不在

書評:カート・ヴォネガット・ジュニア『猫のゆりかご』(ハヤカワ文庫) 最初に言っておくと…

年間読書人
3か月前
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ロベール・ブレッソン監督 『田舎司祭の日記』 : 神の沈黙と受肉

映画評:ロベール・ブレッソン監督『田舎司祭の日記』(1950年・フランス映画) 『ジャンヌ・…

年間読書人
3か月前
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カール・ラーナー 『現代に生きるキリスト教』 : 「現世」をも 変えていく力

書評:カール・ラーナー『現代に生きるキリスト教』(エンデルレ書店・1965年刊) カール・ラ…

年間読書人
4か月前
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カート・ヴォネガット・ジュニア 『タイタンの妖女』 : 「無意味の意味」の快楽

書評:カート・ヴォネガット・ジュニア『タイタンの妖女』(ハヤカワ文庫) カート・ヴォネガット・ジュニアの代表作である。 カート・ヴォネガットと言えば、シニカルなユーモアに満ちた作風で知られる。 シニカルなユーモアとは、もちろん、人間、あるいは人生に、肯定的なユーモアでもなければ、同じ意味で、温かい視線に立つユーモアでもない。 シニカルとは、「冷笑的」という意味で、要は「肯定的」でも「好意的」でも「温かく」もないということであり、「冷たく」かつ「突き放した」ものであり、そ

加藤隆 『キリスト教の本質 「不在の神」はいかにして生まれたか』 : 身も蓋もない…

書評:加藤隆『キリスト教の本質  「不在の神」はいかにして生まれたか』(NHK出版新書) ま…

年間読書人
5か月前
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池田大作の死 ・ ある虚妄の終焉

一昨日から二泊三日(2023年11月16日〜18日)で北海道へ行ってきたが、その前日から、良かれ悪…

年間読書人
6か月前
21

山城むつみ 『文学のプログラム』 : 危機に立って思考する。

書評:山城むつみ『文学のプログラム』(太田出版→講談社文芸文庫) 山城むつみを読むのは、…

年間読書人
6か月前
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宏洋 『神になりたかった男 回想の父・大川隆法』 : カリスマ依存は終わらない

書評:宏洋『神になりたかった男 回想の父・大川隆法』(幻冬舎) 今年(2023年)3月2日、宗…

年間読書人
7か月前
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ジャンフランコ・ロージ監督 『旅するローマ教皇』 : 「信仰」の力とは

映画評:ジャンフランコ・ロージ監督『旅するローマ教皇』(2022年・イタリア映画) 教皇フラ…

年間読書人
7か月前
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ロバート・A・ハインライン 『異星の客』 : 「ひとの子」 という言葉

書評:ロバート・A・ハインライン『異星の客』(早川SF文庫) 最近では耳にしなくなった表現…

年間読書人
9か月前
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ウィリアム・フリードキン監督 『エクソシスト』 : 知的劣化版としての 『ヴァチカンのエクソシスト』

映画評:ウィリアム・フリードキン監督『エクソシスト』(1973年・アメリカ映画) & ジュリアス・エイバリー監督『ヴァチカンのエクソシスト』(2023年・アメリカ映画) ジュリアス・エイバリー監督による『ヴァチカンのエクソシスト』は、半世紀前に作られた、ウィリアム・フリードキン監督による名作『エクソシスト』の足下にも及ばない、いかにも「堕落したハリウッド」にふさわしい、「通俗娯楽アクション映画」である。 足下にも及ばないどころか、むしろ、積極的に名作『エクソシスト』を「冒